福原遥、大原優乃ら期待の若手俳優が勢揃い 『ゆるキャン△』実写化を成功に導いた“再現度”

福原遥、大原優乃ら期待の若手俳優が勢揃い 『ゆるキャン△』実写化を成功に導いた“再現度”

 4月1日に最終回を迎えたTVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』。そしてその日、『ゆるキャン△』の劇場版アニメが2022年に公開されることが決定し、さらには実写ドラマの2期も放送開始となった。現在ドラマは4話まで放送されている。

 山梨県近郊を舞台に、キャンプという趣味で繋がった女子高生たちのゆるやかな日常を描いたあfろによるコミックを原作とした本作。近年のキャンプブームを牽引したといっても過言ではないほど原作やアニメが大ヒットしたこともあり、当初は実写化に反対の意を唱える人も多かったいう。しかし、実際にドラマ1期が始まると、原作に忠実なストーリー展開や映像化でより鮮明となったキャンプや自然の魅力が視聴者を惹きつけていった。そして何より新進気鋭の女優たちが集結したキャスト陣の原作に限りなく寄せた、それでいて実写ドラマでも違和感のない芝居が功を奏したといえる。

福原遥(志摩リン役)

 まず、クールでマイペースな主人公の一人・志摩リン役に福原遥を起用したスタッフの千里眼には驚かされる。福原といえば、NHKの子供向け番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で圧倒的な人気を博した“まいんちゃん”のイメージが強く、映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』や『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)をはじめ、映画やドラマでもフェミニンでとびきり明るい女の子を演じることが多かった。

 だからこそ、最初に『ゆるキャン△』のキャストが発表された際にはリンというよりもむしろ、天真爛漫なもう一人の主人公・各務原なでしこ役の方が福原には合うのではないかと感じたが、ドラマが始まるとその心配は直ぐに払拭される。リンのトレードマークであるお団子ヘアを踏襲した見た目の再現度はもちろんのこと、ただクールなだけではなく、無表情なのに喜怒哀楽が溢れ出るツンデレな性格を見事に表現。リンのセリフはナレーションで当てられることが多いのだが、実際に喋っているわけでもないのに気持ちが伝わってくる、大袈裟すぎない福原のコミカルな表情が印象的だ。

大原優乃(各務原なでしこ役)

 そんな福原と名を連ね、なでしこ役として重要な役割を果たしているのが大原優乃だ。実はなでしこというキャラクターは髪色がピンクというだけで見た目に大きな特徴がない。ドラマ版は福原演じるリンもそうだが、原作キャラクターにすべてを合わせた“コスプレ感”のない再現度の高さが一つの魅力であり、大原も特別なでしこに髪色を合わせたり、ヘアスタイルを完全に再現しているわけではないのだ。

 だから一見、“普通の女の子”。グラビアアイドルの大原は雑誌『ピチレモン』(学研パブリッシング)のモデル時代から交流のある福原と『3年A組』や映画『4月の君、スピカ。』で共演し、女優としても活動してきたが、準主演という立場でメインを張るのは本作が初めて。しかし、『ゆるキャン△』人気を不動のものにした、明るく活発でみんなから愛される2.5次元特有のキャラクターであるなでしこが「現実世界に存在する」という感覚を大原は視聴者にもたらした。

 原作やアニメの“完全再現”ではなく、あくまでもなでしこという一人の女の子に憑依して愛らしい性格やリアクションを表現し、原作ファンにも受け入れられた稀有な例だろう。大原は本作で見せた美味しそうに食事を摂る姿が目に留まったのか『女子グルメバーガー部』(テレビ東京)で主演を務め、現在は『ガールガンレディ』(MBS/TBS)にも出演し、なでしことはイメージが異なる少し大人なキャラクターを演じている。役の幅も広がり、今後がますます楽しみな女優だ。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる