Disney+上陸で期待高まる! エヴァン・ピーターズ出演などMCUドラマにまつわる噂の数々を検証

MCUドラマにまつわる噂の数々を追う

 いよいよ日本でもDisney+がローンチされました。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)好きにとってこれは本当にワクワクする話です。好きなMCU作品がいつでもどこでも配信で観ることができるから! もちろんそれも大きな理由です。しかし、MCUファンが大いに期待しているのは、この先、Disney+のために作られ、ここでリリースされる予定のMCUドラマ(『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』など)を日本でも楽しめるようになるからです。そう、これからのMCUは映画とドラマで楽しんでいく時代が始まります。とはいえ、マーベルのドラマというのは今までもありました。『エージェント・オブ・シールド』とかNetflixの『デアデビル』とか。しかしこれらのドラマは、マーベルのTV部門が作っていて、映画を作っている(つまりMCUを展開している)マーベル・スタジオ部門とは別セクションの制作だったようです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(c)2019 MARVEL

 今回のDisney+のMCUドラマは、マーベル・スタジオ部門が作る。従ってフォーマットは“ドラマシリーズ”ではありますが、映画と同格扱いでMCUを引っ張っていく存在になります。それを印象付けたのは、昨年のサンディエゴ・コミコン(今年はリアル開催が中止になって本当に残念)のマーベル・スタジオのパネル(発表会)でした。ここでMCU映画と一緒にMCUドラマのラインナップも紹介されたのです。僕はサンディエゴ・コミコンに例年参加しているのですが、映画とドラマが同じパネルで紹介されたことはなかったのです(参考:フェイズ4発表でさらに加速するMCUの熱狂 杉山すぴ豊のサンディエゴ・コミコン現地レポート)。つまり、マーベル・スタジオのパネル枠で映画が、マーベルのTV部門ないし、Netflixのパネル枠で個々のドラマの発表がありました。それが昨年のマーベル・スタジオのパネルは、これからのMCUは映画とドラマの2ラインでいくと宣言する場だったのです。MCUは映画と映画をつなげるという画期的な戦略で成功しましたが、これからは「劇場公開される映画」と「Disney+で配信されるドラマ」をつなげていくというわけです。

 ということは“ドラマの方で提示された設定や伏線が、映画の方に活かされていく”という
可能性が大なわけで、MCU好きとしてはドラマの方もなるべく同時進行で押さえておく必要が生じます。そういう意味でDisney+が日本でも立ち上がる意味は大きい。こうしたことを頭に入れながら今後のMCUの映画とドラマのスケジュールを並べてみましょう。現状こういう日程になっています(日付があるものは劇場公開作品。公開日は原則全米公開日)。

2020年

『ブラック・ウィドウ』(11月6日)
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題)』(配信)
『ワンダヴィジョン(原題)』(配信)

2021年

『エターナルズ(原題)』(2月12日)
『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)』(5月7日)
『スパイダーマン新作』(11月5日)
『ロキ(原題)』(配信)
『What If?(原題)』(配信)
『ホークアイ(原題)』(配信)

2022年

『(マイティ・)ソー/ラブ&サンダー(原題)』(2月11日)
『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』(3月25日)
『ブラックパンサー2(仮題)』(5月6日)
『キャプテン・マーベル2(仮題)』(7月8日)
『ミズ・マーベル(原題)』(配信)
『シーハルク(原題)』(配信)
『ムーンナイト(原題)』(配信)

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 ドラマの方はいつ、どのタイミングで配信されるか未定ですが、この順番といわれていま
す。2020年に限って言えば、当初『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』が夏配信、『ワンダヴィジョン』が年内配信の予定でしたが、コロナ禍で撮影スケジュールが影響をうけており若干変更があるかもしれません。

 ここでは「ドラマが映画とどうつながるのか?」という視点で、いま現在、噂されていることをまとめてみます。(次ページ以降、一部ネタバレあり)

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