向井理、2020年も出演作が目白押し! 将軍から父親役まで輝きを増し続ける演技力

向井理、輝きを増し続ける演技力

 向井理主演ドラマ『そろばん侍 風の市兵衛SP~天空の鷹~』(NHK総合)が1月3日に放送された。2018年に放送され、人気を博した時代劇が満を持しての復活。共演の寺尾聡に「彼の世代でこれだけクールで涼しくスマートに侍を演じてくれる人はいない」「彼とは相性がいい。理屈じゃない」と絶賛されるほど、主人公・唐木市兵衛を演じる向井理の魅力全開の作品だ。

 2019年の年末、NHK総合にて二夜連続で放送された『LIFE!~人生に捧げるコント~』『LIFE!presents 忍べ!右左エ門 ~THE SKY ATTACK~』にも、内村光良やムロツヨシ、ココリコの田中直樹らと出演した向井理。

 コント初挑戦の向井は、コントの合間のトークで「久しぶりに緊張した」と落ち着いた表情で語り、「一言一句変えないほうがいいの?」とムロツヨシにアドバイスを求めたエピソードも披露。コントでは、ラーメン屋の店長を演じた際には自分で切ったネギの盛り方にこだわりを見せたりしたことも語っていた。共演者との間合いを大切にして真面目にコントに取り組む姿勢も飄々としていて、それが妙に面白かった。コントや喜劇でクールに笑いをとる存在というのは貴重で、外見の格好良さとのギャップも最大限にいかせるのでは? と新しい挑戦への期待も高まる。

 また、『LIFE!presents 忍べ!右左エ門 ~THE SKY ATTACK~』では、ミステリアスな悪役(といっても妹(生田絵梨花)を守るための企てであったが)を演じたりと、軽妙でありながら強い存在感を発揮していた。さまざまな決まり事が多い時代劇という枠の中でも、所作や殺陣の美しさはもちろん、品の良さが自然とにじみ出るのが向井の強みだろう。

 2011年に放送されたNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』で江(上野樹里)の夫となった徳川幕府第2代将軍・秀忠を演じたのが向井にとって初めての時代劇であり、大河ドラマ初出演だった。そして今年、1月19日に放送がスタートするNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で室町幕府第13代将軍・足利義輝を演じる。すでに昨年12月25日には「悲劇の剣豪将軍」というキャッチコピーとともにキャストビジュアルが公開された。

 足利義輝は、塚原卜伝にも師事したといわれる剣豪だが、大河ドラマ2作品に出演し、2作品とも将軍役というのも注目に値する。知性と強さ、そして品の良さという強力な魅力という武器を向井が持っていることの証ではないだろうか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる