劇団EXILE、9人の異なる個性はどのように交わる? 初の全メンバー出演舞台にかける意気込み
劇団EXILEによる舞台『勇者のために鐘は鳴る』が、1月24日より東京・TBS赤坂 ACTシアター、続けて2月13日より大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。
本作は、劇団EXILEのメンバーである青柳翔、秋山真太郎、小澤雄太、鈴木伸之、町田啓太、小野塚勇人、SWAY、八木将康、佐藤寛太の9名が初めて全員出演し、自ら原案プロデュースを務める舞台作品。ゲームの中の世界に入ってしまった9人の男たちが、元の世界に戻ろうと勇者になってモンスターを倒していく。彼らは現実の世界でそれぞれ悩みを抱えているが、冒険を通してそれぞれが大切なことに気づくこととなる。
EXILEパフォーマーを中心に2007年に旗揚げをしたのち、2009年から4回に及ぶオーディションを経て集まった9名。今では個人活動が活発になり、それぞれが映画、ドラマ、舞台、作家活動と活躍の場を広げているが、今回再び9人の力をあわせて、メンバー発信で作品を作り上げていくことになった。劇団EXILEを代表し、青柳翔、秋山真太郎、町田啓太、SWAYの4名に語り合ってもらった。(編集部)【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
秋山「メンバーで集まって脚本会議をした」
――舞台の企画はどこからスタートしたのですか?
秋山真太郎(以下、秋山):最初はHIROさんからの提案でした。2020年は『LDH PERFECT YEAR 2020』でもあるので、全員で集まって興行してみたらどうかと言われたのがきっかけです。
SWAY:HIROさんは、食事会とかのときに思っているアイデアを言ってくれるんですけど、わりと何回も繰り返して言うときは、「これは本当に実現するぞ」という感じがあります。舞台もそんな感じで、最初は「やればいいんじゃない?」というところからだんだんと本格的になって行きました。
ーー中身のアイデア出しはどんな感じでやってきましたか?
秋山:みんなでめちゃめちゃディスカッションしました。ゲームの中に入っていくというテーマは全員で決めました。
町田啓太(以下、町田):もともとみんなの意見が強烈すぎて(笑)、全員の意見を汲んだら、「ゲームの世界ならいけるんじゃない?」ということになりました。
秋山:ゲームの世界の中だったら、ショーアップもできるし、いろんなエンタメ要素をつめこめるというのがありました。
――みなさんの意見の中で強烈だったのは?
青柳翔(以下、青柳):俺が言ったのは、毎日、勝敗を賭けて骨肉の争いをするとか(笑)。
町田:自由でしたねー。
秋山:ブリーフィングでは、突拍子もない意見でも良いからまずは言ってみようという感じでした。ほぼ毎週日曜日に集まれるメンバーで集まって脚本会議をして、それを最初のうちは僕がまとめていきました。
青柳「今のところ俺は、浅田真央ちゃんみたいな感じで……」
――劇団の皆さんそれぞれの、普段のキャラクターは生かされる感じになりそうですか?
秋山:そこは演出の段階になってきたら、また具体的に見えてくると思うんですけど、そこまで自分のキャラとは解離してないものにはなりそうです。
青柳:今のところ俺は、浅田真央ちゃんみたいな感じで……。
町田:マジですか? じゃあ僕は羽生君みたいな感じでいって、ふたりで滑りますか?
SWAY:じゃあ僕はむっちむちのアンパンマンで、アンパンを落として歩いていく。
秋山:俺はそれをひたすら回収していくよ(笑)。
町田:こんな感じで毎週ディスカッションしてたんです(笑)。だから、幕があかないと僕らもわからない部分がまだ多いですね。
青柳:でも、さっき言った浅田真央ちゃんの件、俺はけっこう本気なんです!
秋山:あ、なるほど、そういうことね! ようやく理解できました。
――秋山さんはわかったんですね?
秋山:今の設定上の話なので、変わるかもしれないですけれど。
SWAY・町田:僕らはわからないです!
町田:そこは長年のつきあいがあるからでしょうね。
秋山:このままいけば、わかるかも。
SWAY:そういうことみたいですね! 僕はわからない人の味方ですよ!