フィルムコマや「ONE PIECE 0巻」など、“入場者プレゼント”は映画館に何をもたらしたか

入場者プレゼントは映画館に何をもたらしたか

 東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】等で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第39回は“入場者プレゼント”について。

入プレってどうなの!?

 先日上映中の『ガールズ&パンツァー最終章 第2話』で来場者特典として生コマフィルムが配布された週に、シネマシティに「フィルムくれくれおじさん」が出没しました。劇場ロビーや館の入り口付近、挙げ句の果てには上映スクリーンに入ってきてまで「いらないフィルムはないか」とお客様に聞いて回るのです。

 彼自身が熱狂的なファンというならまだしも、ボスらしき誰かと電話連絡しながらやっていたことからおそらくは転売屋で、まったく迷惑です。何度注意しても現れるので最終的には警察に来ていただいたのですが、金銭の授受がない以上、連行したり、強く警告することもできないとのことでした。やっかい極まりない。

 来場者特典、入場者プレゼントと呼ばれる、入場時に何かしらをプレゼントするという施策は、特にアニメーション作品においては、かなりの作品が行っています。

 そのことで熱狂を生み出したこともあれば、それゆえにいくつもの問題も引き起こしたこともありました。このことから「入プレってどうなの!?」と感じている映画ファンの方も多いかと思います。

 そもそもこの「入プレ」、いつ始まったのかというのは調べてもよくわかりませんが、入場者プレゼントと言えば誰もがぱっと思いつくのではないかと思われる『ドラえもん』では1984年から配り始めたようです。

 おそらく始めようとした最初の発想は「お菓子のおまけ」「お子様ランチ」と同様でしょう。ちょっとしたおもちゃなんかをつけることで子どもを喜ばせたり、子どもを喜ばせたい大人への販促になるわけです。

 ところがアニメやアイドルのファンの年齢が上がってくるにつれて、それらもコレクタブルなアイテムとして価値が高まっていき、やがては映画を見せることと主客転倒するほどの強力な販促ツールに進化していきました。

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