“MCU史上最強のキャラクター”がついにお披露目! 『キャプテン・マーベル』予告編を徹底考察

『キャプテン・マーベル』事前解説

彼女はこうして“レペゼン地球”ヒーローに?

 以上の考察は私個人の勝手な憶測にすぎない。しかし、それをもう少し広げてみたいと思う。もしクリー人に裏切られた、なんてことがあれば、恐らくキャプテン・マーベルは“もう誰も信用しない”と思う。否、信用できるのは自分の過去でありルーツ、つまり地球のみではないだろうか。そうなると、彼女は地球を脅かす全てのエイリアンを敵とみなす可能性がある。

 ……そこで、そんな彼女が『インフィニティ・ウォー』で地球および宇宙をめちゃくちゃにした、あの“エイリアン”と対峙することになるのだ。しかし、そこには問題が生じてくる。エイリアンが、倒すべき敵サノスだけではないからだ。アベンジャーズの一員、ソーだって地球人ではない。前項でニック・フューリーが彼女をポケベルで呼び出す時、若干躊躇した様子だったのが気になったと書いた。それは、もしかしたら仲間の非地球人も彼女が敵とみなす危険性があったからなのかもしれない。

みんな! 騙されるな! キャロルの猫、グースちゃんの全て

 最後に、もう一つだけ私の憶測(もはや妄想に近い)を語らせてほしい。“グース陰謀説”だ。グースとは、予告編の最後に登場した可愛すぎるキャロルの飼い猫である。ちなみにこの名前は、同じ空軍のパイロットの活躍を描いた映画『トップガン』のグースにちなんでつけられたのではないかと考えている。

 さて、グースだが、可愛すぎる。マーベルはこの前、日本でも猫の日として親しまれた2月22日に一時間弱ただグースを写しただけのライブストリーミングを投稿した。猫好きとしては作業用に、モニターで流していると癒されるのでオススメ。

 ちなみに、私がグースは悪いやつじゃないかと疑っているのには2点の理由がある。1つは、コミックの展開。コミックではキャロルの飼い猫は「チュウイー」(スター・ウォーズのチューバッカの愛称と同じ)という名前だ。しかし、ガーディアンズのメンバーとキャプテン・マーベルがクロスオーバーをしたコミック「Captain Marvel #7」で、ロケットがこのチュウイーの正体を見破り、殺そうとする。なんと、猫の正体はフラーケンというエイリアンだったのだ!

 そして、もう1つの理由はニック・フューリーの過去の発言。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でアイパッチをずらし、傷を負った目を見せながら「前回誰かを信用したら、俺は目を失う羽目になった」とキャップに話すシーンがある。そして、予告編でグースをなでなでするフューリーは“かつてないほど誰かを信用している”ように見えるのだ。そして何より、目に負った傷が引っ掻き傷! もしかしてフューリーの片目を奪ったのはグースなんじゃない!? 溺愛していた猫ちゃんにやられて、彼はもう誰も信用しなくなったんじゃない!? もし、グースがいい猫として映画の中で活躍したら、グースに対して心から反省したいと思う。

ケヴィン・ファイギが宣言「キャプテン・マーベルは最強」

 長くなってしまったが、最後にケヴィン・ファイギがCosmic Book Newsのインタビューにて「キャプテン・マーベルはマーベルコミック史上最強のキャラであり、MCUにおいても最強のキャラだ」と明言していることについて触れたい。これはつまり、彼女がサノスよりも強いとハッキリ言っているわけだ。

 実際、彼女の能力にはホワイトホールというものがあり重力や熱、電磁などを操ることができる。MCUでどれほどの能力を持つかは未だ不明ではあるが、これこそ最強の能力であり、サノスを容易に倒せるどころか他のヒーローを救ってくれるものだと、私は信じている。

 『キャプテン・マーベル』は2019年3月15日(金)全国公開。

■アナイス(ANAIS)
映画ライター。幼少期はQueenを聞きながら化石掘りをして過ごした、恐竜とポップカルチャーをこよなく愛するナードハーフ。レビューやコラム、インタビュー記事を執筆。
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■公開情報
『キャプテン・マーベル』
3月15日(金)全国公開
監督:アンナ・ボーデン、ライアン・フレック
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ブリー・ラーソン、ジュード・ロウ、サミュエル・L・ジャクソン、クラーク・グレッグ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2019

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