“MCU史上最強のキャラクター”がついにお披露目! 『キャプテン・マーベル』予告編を徹底考察
敵=スクラル人はシェイプシフター
スクラル人とは、容姿を自由自在に変化することができるシェイプシフター。予告編の中で「つまり…スクラル人が悪者ってことだな?」というフューリーのモノローグと共に、キャロルが思いっきり老婆をぶん殴るシーンがあるが、その老婆こそスクラル人。
クリー人と敵対関係にあり、両者間では戦争が巻き起こっていた。キャロルはこのクリー人側にいるというわけだ。しかし、コミックからわかるようにクリー人とは決して“良い人”たちとは言い切れない。というのも、彼らもスクラル人と同じくらい実は冷たく残虐な一面を持つからだ。それに、クリー人の悪者を我々はすでに知っているじゃないか。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロナンが登場
そう、あのロナン。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で、スター・ロードとのダンスバトルに敗れた、あのヴィランだ。彼はサノスの命を受けて、オーブの中に潜むインフィニティ・ストーンを手に入れようとしたものの、その力によって滅せられた。
予告編では宇宙船の中から外の様子を見る後ろ姿が登場。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』では狂信的なキャラクターだったが、どうやら本作ではロナンが何故そうなったのか、という彼のオリジンにも触れられるとのこと。
ちなみに、同じく予告編でのキャプテン・マーベルがスターフォースの仲間と共に飛行場でチームと一緒に闊歩しているシーンにも注目。実は後に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でロナンの腹心として動いていたコラスがいるのだ。
キャロルの鼻血から感じる矛盾
さて、ここから少しその予告編を考察していきたいと思う。私は、実はこの予告編が、かなり映画の核心に触れているような気がする。というのも、まず0:35から0:50のシークエンス。クリー人の科学者の女性(役名不明)が、キャロルに対して「記憶のないあなたを見つけた。だから、私たちの一員にした。より、長く生きられるように、より強く、最強に」と、語っている。その間、キャロルが緑の血を輸血され、クリー人のDNAを取り込む様子が映像で流れている。
しかし、だ。このクリー人の言う“記憶のないあなたを見つけた”時というのは、0:35で倒れているキャロルに向かってクリー人(緑のスーツ)が近寄っている時のことを指していると思うのだが、キャロル、すでに鼻血緑じゃないか?
そして、その後、1:18から敵であるスクラル人のボス、タロスがキャロルに「自分の正体を知りたくないか?」と語りかけるシークエンスがある。つまり、彼は彼女の正体を知っているのだ。そして、1:25では先ほどの0:35の時のように空軍のミッションで墜落したキャロルが描かれているが、“今度は”スクラル人と対峙している。そして、0:45のシーン(最初に公開された予告編では1:38)はこの墜落事故現場で何らかのスーパーパワーを得たようなキャロルの姿が。
これらから考えて、私は“もしかしたら”の話をしたいと思う。
クリー人はキャロルの記憶を操作した?
この映画のキーとなるのは、クリー人とスクラル人の戦争だ。そこに、人間のキャプテン・マーベルが巻き込まれた可能性が非常に高いと考えられる。例えば、彼女の所属していた空軍が“何か”特別な、対エイリアン的なミッションに臨んでいて(1:29に、宇宙船に終われる姿が)、墜落時に“何か”に巻き込まれスーパーパワーを手に入れた。
そして、本当はスクラル人のタロスと対峙して、攻撃を受けそうになったところを力が暴発。その様子を、クリー人(ジュード・ロウじゃないかな?)が見ていて、「これは使える」と思い、キャロルを保護。記憶を操作して、クリー人が彼女を助けて、スクラル人は悪いやつ、という洗脳をしたのではないだろうか!? クリー人は、彼女を実際対スクラル人のスターフォースに所属させているし、グリーンのアーマー(クリー人のもの)を着用して、彼らと戦闘しているキャロルが印象深い。
さらに、何よりも興味深いのが1:50でキャロルが、アイコニックなキャプテン・マーベルの赤と青のコスチュームになった瞬間だ。そう、彼女は予告編の中だけでも様々なコスチュームを着ているわけなのだが、とりわけこれが最も注目に値すると思う。何故なら、従来クリー人のアーマーを着て戦っていた彼女が、恐らく失われた記憶を思い出し、自分自身を取り戻したからこのスーツになった可能性があるからだ。
どちらの側でもない、キャプテン・マーベルとしてのコスチューム。そして「I’m not gonna fight your war(あなたの戦争ではもう戦わない)、I’m gonna end it(それを終わらせる)」という台詞! 自分が巻き込まれた戦争を、どちらの側につくわけでもなく終わらせるという意味なのではないだろうか。彼女がこの時今まで通りクリー人側に付いていないのは、絶対クリー人が“何かをした”からで、私はそれが記憶操作なのではないかと思うのだ。