ゴールデングローブ賞、“本命不在”の今年は大波乱の結末に ラミ・マレック、クイーンに感謝の言葉

第76回ゴールデングローブ賞を振り返る

『アリー/ スター誕生』(c)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 今年の最大のハイライトが待ち受けていたのは、主演女優賞<ドラマ部門>だ。『アリー/ スター誕生』で堂々と映画初主演をこなしたレディー・ガガが最有力と目され、主題歌賞も同作の「Shallow」が受賞。パーフェクトなお膳立てがなされた中で、名前が呼ばれたのは今回で5度目の候補となったグレン・クローズ。周りからの喝采に驚きの表情を浮かべる大女優がステージ上で涙を見せる姿と、会場が一体となったあたたかなスタンディング・オベーションからは、アカデミー賞でクローズが“無冠の女王”の称号を返上することへの期待が否応なしに高まる。

 また、日本からノミネートされた『万引き家族』の受賞が期待されていた外国語映画賞は大方の予想通りアルフォンソ・キュアロン監督のメキシコ映画『ROMA/ローマ』が輝き、同作は監督賞も受賞。細田守監督の『未来のミライ』がノミネートされていたアニメーション映画賞では前哨戦をリードする『スパイダーマン:スパイダーバース』が危なげない勝利を飾った。

 はたして今回受賞を果たした作品が順調にアカデミー賞で見せ場を作るのか、それとも大逆転が待っているのか。まだまだ今年の賞レースは先が読めないところだ。第91回アカデミー賞は1月22日にノミネートが発表され、2月24日(とも現地時間)に授賞式が行われる。

■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■公開情報
『ボヘミアン・ラプソディ』
全国公開中
監督:ブライアン・シンガー
製作:グレアム・キング、ジム・ビーチ
音楽総指揮:ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー
出演:ラミ・マレック、ジョセフ・マッゼロ、ベン・ハーディ、グウィリム・リー、ルーシー・ボイントン、マイク・マイヤーズ、アレン・リーチ
配給:20世紀フォックス映画
(c)2018 Twentieth Century Fox
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

『グリーンブック』
2019年3月1日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ
提供:ギャガ、カルチャア・パブリッシャーズ
配給:ギャガ
原題:Green Book/2018年/アメリカ/130分/字幕翻訳:戸田奈津子
(c)2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:gaga.ne.jp/greenbook

『アリー/ スター誕生』
全国公開中
監督・製作:ブラッドリー・クーパー
出演:レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/starisborn/



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