ダグ・リーマンの父親はバリー本人が関わった事件の捜査官だった? 『バリー・シール』にコメント
10月21日に公開されるトム・クルーズ主演映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』。映画で描かれる実在の人物バリー・シールについて、ダグ・リーマン監督がコメントを寄せた。
本作は、主演のクルーズとリーマン監督が『オール・ユー・ニード・イズ・キル』に続いてタッグを組んで製作したクライム・アクション。1970年代、大手航空会社の天才パイロットとして活躍し、その後CIAからスカウトされ、さらに麻薬の密輸で莫大な財産を築き全米中に衝撃を与えた実在の人物バリー・シールの激動の人生を描く。
リーマン監督の父親アーサー・L・リーマンは、イラン・コントラ事件に関する上院の捜査で主任顧問を務め、聴聞会ではオリバー・ノース中佐(バリーが関わっていたイラン・コントラ事件で重要な役割を果たした人物)への尋問を行った人物だったそうで、リーマン監督は本作を撮影する中で自身が持っている事件の記憶とのつながりを感じ、当時の政権の戦略の愚かさを父親と話し合うことができたという。
政府に不当に扱われた人物を描いた作品が多い中で、本作は“ホワイトハウスをはめた男の物語”だと明かすリーマン監督は、バリーについて「彼はロナルド・レーガンやマヌエル・ノリエガ、ビル・クリントンやオリバー・ノースなど、80年代を代表する大勢の人物と関わりを持った、なかば狂信的なキャラクターなんだ」と語る。
そんなバリーの嘘のような衝撃的な実話が描かれる本作については「バリー・シールはこの国や政府を驚きの方法で欺いた。彼の人生を解釈することで、風刺やサスペンス、コメディーにあふれたエンターテインメント作品を作ることができたよ。本作には常に驚きがあるんだ」とコメントを寄せている。
■公開情報
『バリー・シール/アメリカをはめた男』
10月21日(土)より全国ロードショー
監督:ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ、ドーナル・グリーソン、サラ・ライトほか
配給:東宝東和
(c)Universal Pictures
公式サイト:http://barry-seal.jp/