『ONE PIECE』ゾロ&サンジ、ついに覚醒か? 覇王色の覇気をまとうための条件とは

※本稿は『ONE PIECE』最新話までのネタバレを含みます。連載を未読の方はご注意ください。

 自己に対してストイック、強力な“武”で麦わらの一味を支えるロロノア・ゾロ。そんな彼が本当の意味で覇王色を覚醒させる姿が、遂に最新『ONE PIECE』第1194話で描かれた。

 今回は覇王色の覇気についての新事実も明かされた、『ONE PIECE』最新話の注目ポイントについて、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞く。

「場面転換もなくゾロの戦いと成長が丸々1話分描かれて、シンプルにゾロがめちゃくちゃかっこよかったですね。アラバスタ編のMr.1、ダズ・ボーネスとの戦いを彷彿させる展開だったと思います。ただ、Mr.1との戦いの際は窮地に陥っていたのに対して、ソマーズ聖との戦いのゾロは冷静でしたよね。強さでは圧倒していて、最後のトドメの方法を模索している感じでした。今回で遂にゾロが覇王色をまとえるようになりましたが、そこの鍵となったのは『己(おのれ)』という言葉。これは、実はミホークが度々口にしていた言葉なんです。バラティエ編でゾロに勝利した際も、『己を知り、世界を知り!! 強くなれロロノア!!!』と声をかけていました。ミホーク自身も大切にしているであろう言葉、教えで、ゾロが覇王色を真に覚醒させたのがアツかったです」

 これまでには修行シーンも描かれておらず、覇王色の覇気の覚醒について具体的に言及されたのは、本話が初だった。

「覇王色の覇気は、『相手を威圧する力』だと言われています。武装色や見聞色は潜在的には誰しもが持っている力ですが、覇王色はそうではありません。覇王色は資質を持っている人しか使用できず、数百万人に一人しか身につけられない力です。ずっと悪魔の実の戦いを中心に描いていた『ONE PIECE』ですが、ワノ国編から覇気、特に覇王色の覇気を使用した戦いに焦点が当てられているように感じます。ワノ国編では『覇気だけが全てを凌駕する』というような発言をカイドウがしていて、エルバフ編で戦っている神の騎士団には、覇王色の覇気をまとった攻撃でないと致命傷を与えられません。非常に特別な力で、今後どんどん重要な要素になっていくのは間違いないでしょう。個人的には資質持ちしか使えない覇王色の覇気は、そのうえでさらに、先天的に覚醒している人物と後天的に覚醒する人物に分かれていると思います。子供の頃から使えていたルフィやエースは、無意識ながらに生まれたときから使える可能性が高い。そして、今回本格的に覚醒したゾロや今後の覚醒が期待されるサンジは、資質は持っていながら最初から使えるわけではなく、後天的に覚醒する可能性を秘めているタイプだと思います。そのなかで、今回初めて『“覇王色”とは弱者が立っていられぬ程の“己”』と覇王色の本質のようなモノがミホークから語られ、覚醒のヒントが描かれたのは非常に大きな出来事だったのではないでしょうか」

 ミホークの言葉を思い出し、ゾロは覇王色を覚醒させてみせたが……。

「資質持ちであることは確定し、キリンガム聖を倒すため覇王色覚醒の糸口を探すサンジ。しかし、『弱者が立っていられぬ程の“己”』と聞くと、優しいサンジには覚醒の難易度が高い気がします。でも、覇王色を覚醒させる方法は、1つではないと思うんですよね。1つではないどころか、人によって異なる可能性が高いと思います。そうなると、サンジがどのような気持ち、教えで覚醒させるのか気になるところ。ゾロはミホークから言われた、『己』という言葉をヒントに覇王色を覚醒させました。私としては、サンジが覇王色を覚醒させるトリガーになるのは、ゼフが口にしていた『腹にくくった“一本の槍”』の『槍』だと思います。『槍』という言葉から信念を固め、サンジも覇王色を覚醒させるのではないでしょうか。ゾロの覇王色覚醒が1話丸々で描かれたので、サンジの覚醒も同じように1話分を使って読めたら嬉しいですね。同じタイミングでの両翼の覚醒はめちゃくちゃかっこいいはずです」

 本話でゾロの実力が、もう一段階底上げされたのは間違いない。次はルフィを支える、“もう一枚の翼”の覚醒に期待だ。

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