『ONE PIECE』“ロッキーポート事件”とはなんだったのか? 尾田栄一郎の10問10答コーナーから考察
長年謎に包まれていたゴッドバレー事件の、全貌が明かされた『ONE PIECE』。ゴッドバレー事件について語る際、同じく海賊と海軍が共闘したとされる「ロッキーポート事件」が頭に浮かぶファンも多いだろう。
今回は謎も多いロッキーポート事件について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。
「ロッキーポート事件の重要人物は、トラファルガー・ロー、マーシャル・D・ティーチ、コビー、王直の4人。事件の概要は過去に『週刊少年ジャンプ』に掲載された、尾田栄一郎先生の10問10答コーナーで語られています。簡単に言うと、ポーネグリフを狙ったローが密輸船と間違え一国の王が乗る客船「ロッキーポート号」をジャックしハチノスに向かい、別の目的でハチノスに来ていたコビー、ティーチが共闘した事件。この事件を経て、ローは王下七武海に、ティーチは王直を倒しハチノスの王に、コビーは海軍の英雄と呼ばれるようになりました。尾田先生によれば、ロッキーポート事件は描くと長いため描かない可能性が高いとのこと。しかし、ファンとしては全容をしっかり知りたいのが本音ですよね。ロックス、ロジャー、神の騎士団の面々、ガープが一堂に会したゴッドバレー事件ほどの規模ではないかもしれませんが、ロッキーポート事件も間違いなく超重要事件です。ルフィがまったく登場しないので映画化は難しいですが、スピンオフ作品などで描かれることを期待しています」
ロッキーポート事件には、過去と現代を繋ぐ因縁が関係している可能性があると神木氏は続ける。
「まだ謎もあるロッキーポート事件ですが、特に気になるのはティーチとコビーがハチノスに来ていた理由です。ローがハチノスに来ていた理由はポーネグリフですが、2人の来訪理由は明かされていません。コビーはSWORDとしての敵情視察や潜入捜査などの可能性が高いですが、問題はティーチです。ティーチと当時ハチノスにいた王直には、因縁があります。王直はゴッドバレー事件の際にゴッドバレーには行かずハチノスに残り、ロックス海賊団の根城であったハチノスを単身で牛耳ることに成功しました。そんな彼を、ロックスの息子であるティーチが恨んでいても不思議ではありません。ただ、自身の船の名前を『サーベル・オブ・ジーベック号』にするなど父の存在を意識している節はありますが、ティーチがロックスをどう思っているかは作中でまったく描かれていません。ティーチは父の意志を汲み、恨みを晴らすためにハチノスにやって来たのか。もしくは、父のことは関係なくただ海賊島であるハチノスを占拠するために、王直を倒しにやって来たのか。ティーチがハチノスに来た理由によって、ロッキーポート事件の見え方も変わってくると思います」
「ロッキーポート事件の首謀者」と言われる屈指の人気キャラクターは、エルバフ編が進む現在、作中で消息不明となっている。
「ロッキーポート事件では共闘し、互いに次のステップに進んだローとティーチ。しかし2人はワノ国編の後に勝者島で激突し、敗北したローは仲間を置いての敗走を余儀なくされました。ファンも多いキャラクターなので、ローの今後は重要なポイントになるでしょう。冷たいようなことも言うローですが、彼は仲間を大切にしている船長です。そのため勝者島に戻り、仲間を取り戻すために奮闘するのは間違いないと思います。そもそも、ドフラミンゴの討伐に成功し『数奇な運命の意味を知ること』を目的にしているローは、海賊を続ける強い理由もないんですよね。そう考えると、頂を目指すことをやめたローが、最後の大きな戦いでルフィの味方として登場する可能性もあります。少なくとも、仲間を人質に取られたローが、ティーチサイドに立ちルフィの前に立ちはだかる展開だけは、あまり見たくないですね」
当時の状況を大きく変えたロッキーポート事件の、全貌が明かされることを期待する。























