メカニックデザイナー・大畑晃一の手掛けたメカデザインやアートボードをまとめた初作品集

メカニックデザイナー・大畑晃一の初作品集

 メカニックデザイナー・大畑晃一氏が手掛けたビジュアルをまとめた書籍『ART OF BATTLE 大畑晃一ロボットクロニクル』(玄光社)が刊行されました。

 80年代に全盛期を迎えた日本のロボットアニメにおいて、骨太で独創的なデザインのロボットを生み出し、日本のみならず海外での熱狂的なファンを持つメカニックデザイナー・大畑晃一。本書は、これまで大畑氏が生み出してきたメカデザインの原画やバトルシーンにつながるイメージボードなど、貴重な資料を数多く掲載した作品集だ。

 大畑氏は、ロボットやモンスターを創造する際に、それぞれのキャラクターが戦う姿を思い描きながら、デザインの細部にそのイメージを反映させていく。本書のタイトルにもなっているコンセプト「アート・オブ・バトル(戦いの美術)」は、大畑氏がメカニックデザイナーとしてデビューした1980年代から現在に至るまでの、“戦い”にまつわる創作の軌跡を詰め込んだ一冊だ。

 『亜空大作戦スラングル』や『装鬼兵M.D.ガイスト』、『トップをねらえ!』など大畑氏が手掛けた80年代を代表するロボットアニメに登場した独創的でかっこいいメカのデザインラフや原画、アクションシーンを生み出したアートボードなどを貴重な画稿を数多く掲載。

 大畑氏が制作に参加したが実現しなかった幻の企画が多数存在する。その際に書かれた数々の画像を「供養」(本人談)のために初公開。これまでの半生を綴った描き下ろしエッセイ『私的ロボットデザイン狂想曲』を収録している。

大畑晃一プロフィール

1962年7月26日、愛知県生まれ。1983年『亜空大作戦スラングル』のサブメカデザインでデビューし、1986年に自身の企画・原案で制作した『装鬼兵M.D.ガイスト』を発表。以降は特撮、CG、アニメーション作品で監督、デザインワーク、アクション演出などに関わる。

書籍仕様

『ART OF BATTLE 大畑晃一ロボットクロニクル』
価格:4,180円(本体3,800円+税)
発売日:2025年4月22日
判型:A4判(210mm×297mm)
ページ数:208p
ISBN:9784768319239
出版社 : 株式会社 玄光社

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