ポケモンカード価格下落と反比例してユーザー急増のなぜ? 専門ショップ「高いカードが強いわけではない」
![ポケモンカード、ユーザー急増した理由](/wp-content/uploads/2025/02/20250207_pokeka01.jpg)
日本が世界に誇る一大コンテンツ『ポケットモンスター』のカードゲーム『ポケモンカード』(通称:『ポケカ』)。1996年に発売が開始され、一時期は投機目的での購入者の存在が問題視されるなど、その熱狂ぶりは周知の通りだ。
しかしここ最近、中古市場の価格が落ち着いているそうだ。(※「みんなのポケカ相場」参照:https://pokeca-chart.com/)価格と共に人気も落ち着いてきたのか、実際にユーザーが集う場・ポケモンカード専門ショップ「晴れる屋2 秋葉原本店」の渡辺翔氏に話を聞いた。(編集部)
『ポケカ』のユーザーは急増中
「2024年の12月ごろから店頭での会計数がそれまでの1.3倍ぐらいに上がるほどユーザーは急増しています。要因の一つに、2024年10月末にリリースされたスマートフォン向けアプリ『ポケモンカード ポケット(ポケポケ)』があります。ルールも簡単で遊びやすい『ポケポケ』ができたおかげで、自分向けのものではないと感じていた多くの人がカードに興味を持ち、店頭に訪れています。
同11月末には、これから『ポケカ』を始めたいという人にうってつけの入門者向けセットが発売され、同12月と今年1月末には新しい拡張パックが発売されました。新規の層・既存のユーザー共に買いたい商品が増えたことで、客足は伸びています」(渡辺氏)
また、ここ最近は遊ぶのに適した安い価格帯のものがよく売れていると渡辺氏は続ける。
「以前、高騰し市場を賑わしていたのは、いわゆる超高額品にあたる、5~20万ぐらいのコレクション用のカードでした。しかし、今は価格帯の低いカードが非常に盛り上がっている状態です。ゲームで遊ぶための1000円以下を中心に、高くても1万以下のカードが多く出回っています。一部のカードは変わらず価格が高いままですが、特定のものを除けば昨年の2月ごろから価格は落ち着きを見せています」
高いカード≠強いカード 『ポケカ』はハードルの低い遊び
「バブル」や「投機目的での購入」といったニュースもあり、敷居を高く感じる人もいるようだが、渡辺氏は一番誤解されている点として「高いカードが強いわけではない」ことを挙げる。
「同じことが書いてある、同じ効果のカードでも、50円のものが光っていると2万になったりします。これは本当に多くの方がスタートで勘違いしている部分です。安いカードで強いデッキを作ることもでき、ゲームで遊ぶこと自体にはそれほどお金がかからない、ハードルの低い遊びなので、ぜひ興味持っていただけたらと思います。仮にカードを厳選したとしても、1~2万円もあれば大会で優勝できるくらい強いデッキが作れるでしょう」(渡辺氏)