生理用ナプキンの使用レポートも 男子校・正則学園で生徒243人が「女性の健康課題」学ぶ

2025年2月5日、宝島社が東京にある男子校、正則学園高等学校で、宝島社が発行する女性誌10誌、男性誌2誌が合同で行っているフェムテック・フェムケア啓発プロジェクト「もっと話そう! Hello Fem&(ハローフェムアンド)」の一環として、性教育特別授業を行った。今年度、この授業が行われるのは2回目で、前回は24年の8月29日、生徒会のメンバーと、有志の生徒たち15人で行われた。今回は前回の授業を経て生徒会が取り組んできた活動の報告と、宝島社の『大人のおしゃれ手帖』編集長である橘真子さん、浜松町ハマサイトクリニックの婦人科医師である吉形玲美さんの講義が行われることになった。
当日、正則学園高校の体育館に集まったのは、同校の生徒243人。まずは生徒会の会長、Kさんと副会長のSさんから、生徒会執行部が取り組んできた活動の報告が行われた。

また、生徒会では、自分たちでは体験できない経験をするため、生理用ナプキンをつけて1日を過ごすという取り組みを有志メンバーが実施。購入からその使用感までをまとめたレポートを、11月に行われた同校の文化部祭で発表したことも報告された。実際に使用したメンバーは、つけたときの違和感や日常生活での「漏れるのではないか」という不安感、さらには実際に水で濡らして装着したときの高い吸水力を実感できたという。
副会長のSさんは、それらの取り組みから異性の体をもっと理解する必要性を感じ、正しい知識を持つことで男性と女性がよりストレスのない生活を送れるのではないかという気づきがあったとし、今回の授業の重要性を訴えていた。

その後、吉形さんが「性差とライフステージごとの女性の健康課題との向き合い方」 というテーマで講義を開始。女性のライフステージと健康問題、女性ホルモンの変化による体内の変化、パートナーや母親が生理のときにできる対応、更年期症状などについて解説した。また、生徒会のアンケートで適切でない知識を持つ生徒が多かったこともあり、ピルが避妊はもとより、生理痛をコントロールする目的で使われること、卵巣がんなどのリスクを下げる効能があることなども説明していた。