楠本まき、上條淳士……90年代のカリスマ漫画家、今再び注目を浴びている理由
また、90年代と現代の大きな違いは、漫画家とミュージシャンたちがSNS上で直接繋がれること。そして、その交友関係がファンにも可視化されたことだ。実際、楠本まきの『KISSxxxx』や『Kの葬列』の愛蔵版発売時には様々なバンドマンがSNSで愛蔵版の写真や感想を投稿。イラスト展開催時は、L'Arc~en~Cielをはじめ様々な有名バンドから花が贈られており、その様子がSNSに投稿された。
上條淳士は、過去にもBUCK-TICKやhideなどのイラストを書き下ろしてきたが、以前から彼の作品のファンであることを公言していたHYDEとX(旧Twitter)上でのやりとりを経てコラボレーション企画を実現。このようなSNSを介した交流から、新たなコラボが生まれる流れが、話題の追い風となっているのは間違いないだろう。
Hydeさん
幕張2DAYSお疲れさまでした!toughness & beauty show!
繊細にして大胆、狂気と企み… 常に相反するペルソナを併せ持つHydeさん
アルバムはあくまでテキストであって
ライブで完成するという考え方もすきですありがとうございました#HYDE #HYDEINSIDE#HYDEINSIDELIVE2024EXTRA pic.twitter.com/nZHeic8scA
— 上條淳士 (@atsushi19630312) October 28, 2024
1世代前のヒット作品が、SNSを介して現代的な解釈で再び評価される。こうした流れが、また新たなエンタメのムーブメントを生み出していくのかもしれない。