全世界で75万部のベストセラー図鑑が12年ぶりのリニューアル 「地球博物学大図鑑 」はどんな本?

12年ぶりの改訂『地球博物学大図鑑』とは?

 東京書籍株式会社は、2024年8月29日に『地球博物学大図鑑 新訂版』を発売した。本書は、世界最大級の博物館群を有するスミソニアン協会が監修し、全世界で75万部以上の売上を誇るベストセラー図鑑の最新改訂版だ。

 『地球博物学大図鑑 新訂版』では、地球上の生命の進化を追い、鉱物や岩石から、微生物、植物、動物に至るまで、あらゆる博物学の分野を網羅。6,000点以上の美麗なカラー写真を使用し、500種類以上の鉱物、5,000種を超える生物を詳細に解説している。この図鑑は、地球上で現在入手できる最大規模のビジュアルガイドブックと言える。

 特に注目すべき点は、初版からの大幅なアップデートだ。2012年に初版が発行されてからの12年間にわたり、多くの新種が確認され、新たな発見が次々と生まれた。本書にはこれら最新の研究成果が反映されており、28種が新たに追加され、全体で2,370種が収録されています。また、初版より12ページを増補し、全672ページにわたる圧巻の内容を誇る。さらに、新訂版では、自然史図鑑の基準となるであろう「生命の樹」(生物の系統樹)も、大幅に再編成されている。これは、最新の科学的知見に基づき、岩石や鉱物の形成、生命の起源、生物の進化と分類が一目で理解できるように作られており、学習や研究のガイドとしても非常に有用だ。

 執筆には世界中の自然史の専門家チームが携わり、米国ワシントンD.C.に本部を構えるスミソニアン協会が、最新の情報をもとに監修を行った。本書は、地球という惑星に存在する多様な生命の「宝物」を集大成したものであり、生命の素晴らしさを実感できる究極の一冊となっている。

 『地球博物学大図鑑 新訂版』は、自然史に関心がある人々にとって見逃せない一冊。世界の自然史を網羅した知識の宝庫と言える図鑑、ぜひこの機会に手に取って、地球の豊かな自然の神秘を感じてみてはいかがだろう。

<書誌情報>
『地球博物学大図鑑 新訂版』
■スミソニアン協会/監修 デイヴィッド・バーニー/顧問編集 西尾香苗・増田まもる
松倉真理/翻訳 
■定価11,000円(本体10,000円+税10%)
■A4変型判・672頁

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