日本銀行、注意喚起 新札発行の際によくある詐欺とは?
■戦後に発行されたお札は、大抵は使用できる
話が逸れたが、大黒札は今でも1円として通用する。つまり、近所のコンビニやファミレスでも使うことができるのだ。もっとも、このお札はプレミアがついており、古銭商に持っていけば額面以上で買い取ってもらえるので、わざわざ1円で使うのはもったいない。というより、コレクターを除けばほとんどの現代人は見たことがないと思うので、「偽札?」と疑われることになりそうだ。
大黒札は他にも5円、10円、100円が発行されたが、1円札のみが通用する。これは、1946年の新円切替などの際に、1円以外のお札のほとんどが失効したためである。そのため、戦後に発行されたお札であっても、戦後間もない時期に発行されたものについては使用できないものが何種類か存在するのは事実だ。
とは言っても、聖徳太子の1万円札や、新渡戸稲造の5000円札(筆者は1985年生まれだが、このお札を知らない人が増えていると聞いて衝撃を受けた)など、大抵のお札は問題なく使用できると考えていいだろう。繰り返すが、「従来のお札が使えなくなるので交換します」という話は、ほぼ100%詐欺なので気を付けるようにしたいものだ。
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