『DB』悟空に『るろ剣』剣心、『ワンパンマン』サイタマも? 読者の胸を熱くする“非エリート”の最強主人公たち
漫画の主人公といえば、その多くは生まれつきの天才であったり、エリート家系の生まれであったりする。そうした設定は主人公の強さや優秀さの理由付けとなり、バックボーン自体が読者を惹きつける要素のひとつともなっているだろう。しかし一方で、天才設定や血筋的要因を持たずに、努力や気持ちでのし上がる主人公たちも多くの読者の共感を集めている。そこで今回は、決してエリートとは言えない“最強主人公”に注目してみたい。
弱小の星に送り込まれたサイヤ人の下級戦士
努力型の主人公として、ネット上で多くの人たちが名前を挙げていたのが『ドラゴンボール』の孫悟空だ。作中で多くの敵を倒してきた悟空だけに意外に思えるが、その生い立ちは過酷なものがある。
サイヤ人として産まれた悟空は、戦闘能力が低い下級戦士とみなされ、弱小の星である地球に送り込まれてしまう。いわゆる落ちこぼれであった悟空。しかし亀仙人や神様、界王様などのもとで修業を積みながら、強敵たちを打ち破ってきた。
サイヤ人の王子であるベジータという天才キャラとの比較もあり、悟空は努力型という印象が強くなっているようだ。現に悟空自身も「落ちこぼれだって必死で努力すりゃエリートを超えることがあるかもよ」と作中で発言している。
肉体的な負担が大きすぎた飛天御剣流の会得
また、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の緋村剣心も努力型主人公と言われている。小さい時に両親を亡くし孤児となった剣心。飛天御剣流の十三代目継承者である比古清十郎に拾われ、厳しい修行を乗り越えて飛天御剣流を会得した。
しかし、飛天御剣流は小柄な剣心には負担が大きすぎるものだった。最終的には剣心の体がついていかずに悲鳴を上げてしまうが、ネット上では「常人が努力して強くなった結果、体がボロボロになる設定もいい」といった声が。努力型キャラとしての剣心に共感する声が上がっている。
ハゲるほどのトレーニングを毎日続けたサイタマ
少しギャグ要素もあるが、『ワンパンマン』のサイタマも努力型の主人公と言える。サイタマはヒーローになるために、腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、ランニング10kmを3年間毎日おこなった。
作中で見せる強さのわりには少々普通のトレーニングメニューな気もするが、ネット上では「これを3年間毎日やるのはすごい」「ハゲるほどトレーニングはしたくない」などの声が上がっている。