何が原因? 『BLEACH』スタークから『呪術廻戦』漏瑚まで、強キャラのはずが強く見えない“損なキャラ”

強いはずが強く見えない損なキャラたち

 人気の漫画作品の中には、作中でかなりの強さを示唆されていたのに、いざ登場してみれば「がっかりな強キャラ」と判定されてしまうものたちが存在している。一体彼らの何が悪かったのか、強キャラのはずなのに強そうに見えない損なキャラたちを紹介していこう。

これぞ強キャラ設定の『BLEACH』コヨーテ・スターク

 まず取り上げたいのが、『BLEACH』のコヨーテ・スタークだ。彼は藍染惣右介が率いる十刃(エスパーダ)の一員で、常に気だるげで消極的な態度をとっている人物。実はスタークは仲間の虚たちが消滅してしまうほどの異常な霊圧の強さを持ち、十刃のトップである第1十刃(プリメーラ・エスパーダ)を務めている。

 性格や設定はこれぞ強キャラと言えるだけのものがあるだろう。しかし十刃で一番強いはずのスタークは、京楽春水との戦いで隙を突かれるという形で倒されてしまった。当然読者からは「嘘だろ……」「強さをまったく発揮しなかったんだが」と失望の声が上がることに。

 実力は十二分にあるはずだったが、スタークは孤独を嫌い繊細な心の持ち主でもある。仲間を失ったり、魂を2つに分けた半身である従属官のリリネットを失ったことが致命傷になったのではないだろうか。

ナンバー2なのに小物感満載の『DEATH NOTE』メロ

 続いて紹介するのは『DEATH NOTE』に登場するメロ。Lの後継者としてはニアに次ぐナンバー2の頭脳の持ち主だ。人気の高い「L編」の後の登場ということで期待値は高かったものの、その性格はどこか小物感が漂っていた。

 常に自分より優秀なニアに嫉妬心を滾らせたり、目的を達成するためには手段を選ばない過激さがあり、さらに激昂しやすい感情的な一面も持ち合わせている。

 その性格から夜神月とニアの最終対決前の「前座」という声もある一方で、メロが取った行動がその後のニアの勝利に大きな貢献をしたこと、キラを捕まえる=ニアを超えるという目的の為に自らの死をも厭わなっかたのではという考察もある。Lやニアの影に隠れがちな存在ではあるが、やっぱりメロも優秀な人物だったのではないだろうか。

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