『ONE PIECE』世界の秘密を握るのは巨人族なのか? 五老星とドリー&ブロギーの因縁とは

『ONE PIECE』世界の秘密を握るのは巨人族?

※本稿は『ONE PIECE』最新話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

 『ONE PIECE』の物語はすでに最終章に突入しており、「ジョイボーイ」や「空白の100年」といった重要なキーワードの謎に迫るような展開が続いている。そこで新たに注目を浴びているのが“巨人族”だ。その存在こそが、今後の展開を大きく左右するカギとなるかもしれない。

  そもそも巨人族とは、人間の10倍近くの大きさとパワーをもつ種族。作中で初めて登場したのは、リトル・ガーデンにおけるドリーとブロギーだ。彼らは巨人族の総本山と言われるエルバフの出身で、自ら“エルバフ最強の戦士”と名乗っていた。

  2人は長らくメインストーリーに絡んでいなかったが、3月25日発売の『週刊少年ジャンプ』17号(集英社)に掲載された第1111話にて、ふたたびルフィたちと再会。そこでいくつか意味深な描写が飛び出していた。戦場にいた五老星の1人、トップマン・ウォーキュリー聖がドリーとブロギーのことを、「因縁深き者達」と呼んでいたのだ。

  五老星は世界最高の権力者であり、「天竜人の最高位」とされる存在。彼らに因縁がある相手といえば、人々を解放する戦士という言い伝えがある「太陽の神ニカ」だろう。五老星vsニカという構図は、最終章において強く強調されている。

  ではそこで巨人族はどう関係してくるのだろうか。実は元々ニカと巨人族には、深いつながりを思わせるシーンが度々描かれている。

  まず、巨人族の故郷・エルバフには太陽信仰があった。ホールケーキアイランド編では、ビッグ・マムの回想にて、エルバフの人々が太陽を神のように崇めている姿が描かれていた。そこには子の成長を太陽に感謝したり、太陽の死と復活を祝う冬至祭を催したりする文化が存在するようだ。

  さらに、巨人族はニカの伝承も知っている様子。ドリーがルフィのもとに向かう際「太陽の神」と呼びかける一方、ブロギーは「なぜエルバフに伝わる神の姿を知ってる!?」と問いかけていた。ニカとなったルフィの姿は、巨人族にとって古くから馴染みがある外見なのかもしれない。

  またニカとほぼ同一視されることが多いジョイボーイについては、「巨人族だった」という説も存在する。聖地マリージョアには巨大な麦わら帽子が保管されており、その持ち主はジョイボーイだったと考察されている。すなわち帽子が巨大なサイズであることは、ジョイボーイが巨人族だったことを証明する……というわけだ。

  こうした描写から想像するに、巨人族はかつてニカと共に、五老星サイドの勢力と戦っていた過去があるのではないだろうか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる