第30回電撃小説大賞《大賞》受賞作『魔女に首輪は付けられない』刊行
応募総数4467作品の頂点を勝ち取った、第30回電撃小説大賞《大賞》受賞作『魔女に首輪は付けられない』が2月9日に発売される。
貴族階級が独占していた魔術が大衆化するとともに、犯罪率が急増。対策として皇国には魔術犯罪捜査局が設立された。捜査官であるローグは上司ヴェラドンナの策略により〈第六分署〉へと転属。そこは、かつて皇国に災いをもたらした魔女と共に魔術事件を捜査する曰くつきの部署だった。
厄災をもたらすまでの力を有するが故に囚われ、〈首輪〉によって魔力を制限された魔女たち。だが、〈人形鬼〉ミゼリアをはじめ、魔女たちはお構いなしにローグを振り回し――。
■推薦コメント
鵜飼有志 『死亡遊戯で飯を食う。』著者
魔術犯罪を追いかける、魔女と捜査官のバディものファンタジー・アクション。
というと、いかにも電撃文庫らしい王道なんですけど……その……
なんで僕が呼ばれたのかよくわかりました! 闇が深い!
かわいくてクセ強の〈魔女〉に振り回されたいあなたに、おすすめの作品です。
三雲岳斗『ストライク・ザ・ブラッド』著者
テンポの良いストーリー運びと個性豊かな登場人物たちの掛け合いでグイグイと物語に惹きつけられます。魅力的だけれども油断のならないヒロインたちとの駆け引きが
印象的で、そこが大賞受賞を決定づけた最大の要因だと思います。
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』著者
最終選考候補作の中では語りの上手さで頭一つ抜きん出ていました。クセの強いヒロインたちの魅力もさることながら、彼女たちをきちんと描き分け、多数のキャラクターも含めて出し入れする手際の良さは新人離れしています。
小原信治『サムライチャンプルー』脚本
魔女という宿命を背負った者たちの孤独と悲しみ、本当の正義は裁く者と裁かれる者
のどちらにあるのかという深刻なテーマを乾いた筆致で描き出した良質のエンターテインメント。電撃文庫らしい作品でした。
■書誌情報
『魔女に首輪は付けられない』
著者:夢見夕利
イラスト:緜
定価:748円(本体680円+税)
発売日:2024年2月9日
判型:文庫判
ページ数:312
ISBN:9784049155259
レーベル:電撃文庫
特設サイト:https://dengekibunko.jp/special/majyokubi/