世界各地で確認された地球上最凶の生物、ドラゴンの特徴と生態を解説する図鑑が登場

ドラゴンの特徴と生態を解説する図鑑

 2024年は辰年・ドラゴンイヤー。70種以上のドラゴンの真相に迫る究極の竜図鑑『ビジュアル図鑑 ドラゴン』(カンゼン)が発売された。

 ドラゴン(竜)は蛇などの爬虫類や、恐竜と多くの共通点がある幻獣の一種。世界各地で計り知れない数の報告例があるが、強靭な肉体や特殊な力、高い知能などを有する“王者”として強烈な存在感を放っている。本書ではその特徴と生態を徹底的に解説する。

本書「はじめに」より

 ドラゴン(Dragon)は印欧祖語*derḱすなわち「見る」に由来し、毒蛇の催眠的な凝視を思わせます。「竜」の漢字の形も、喉を膨らませて立つ蛇です。インドの仏典が中国に入る際、コブラの精ナーガ(Naga)が、竜もしくは龍と漢訳されたのです。「龍」の漢字が竜よりゴツいのは、モデルが鰐だからともされます。そして鰐は、最も恐竜に近い現生爬虫類です。

 竜(龍)の訓読みは竜巻やタツノオトシゴの語頭の「タツ」で「立ち上がる」から来ており、蛇の威嚇姿勢と、舞い上がる旋風の両方が当てはまります。滝を登った鯉が竜になるのも上昇移動だからです。

 どうやら魚、爬虫類、恐竜など有鱗動物の姿と、暴れる地水火風の自然力が融合するところに、ドラゴンは発生するようです。本書で少しその真相に迫ってみましょう。――監修者・健部伸明

書籍概要

『ビジュアル図鑑 ドラゴン』
健部伸明 監修
発売:2024年01月16日
判型・ページ数:B5変・160ページ
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784862557063

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