新スーパー戦隊『爆上戦隊ブンブンジャー』なぜクルマがモチーフのヒーローに? 戦隊モノの現状から考察 

新スーパー戦隊なぜクルマがモチーフに? 

  第48作目となるスーパー戦隊は、クルマがモチーフの『爆上戦隊ブンブンジャー』に決定した。2024年3月3日から、テレビ朝日系24局で毎週日曜9時30分~10時に放送開始する。本作は、“クルマ”をモチーフに、タイヤやスピードメーターをイメージしたレーシングスーツに身を包んだヒーローが、知恵と技術を駆使して困難を乗り越えていく物語となる。

  さて、クルマがモチーフの戦隊と言えば、1989年の『高速戦隊ターボレンジャー』や1996年の『激走戦隊カーレンジャー』などがあり、今回で4作目となる。前作から実に16年という間があり、相当久しぶりにクルマがテーマになるわけだが、これはスーパー戦隊が子ども目線のヒーローを生み出すべく試行錯誤した結果といえるのかもしれない。

 スーパー戦隊シリーズといえば、かつては幼児~小学生の男子が必ず通るものであった。クリスマスの時期になると戦隊もののロボットが売れに売れていた。しかし、現在は娯楽の多様化に伴い、視聴経験がない子どもも増えているという意見がある。それは女児向けアニメの『プリキュア』シリーズに対しても言われることだが、定番が定番でなくなりつつあるのだ。

  また、近年のスーパー戦隊はかつてと比べるとロボットや武器の件数も増え、内容が複雑になっている点は否めない。そして、過去の戦隊を振り返るなどといった古参のファンに向けた内容も見られるようになった。過去を振り返る内容は、メモリアルイヤーを記念する意味では秀逸なのだが、反面、本来のターゲットである子どもを置き去りにしているのではという意見もあった。

  さて、今回の『爆上戦隊ブンブンジャー』は、タイトルを見ただけでもかなりテンション高めな作品になるのではないかと予想される。そして、男児なら一度は憧れ、大好きなクルマというモチーフを前面に出している。これは子どもが楽しめる戦隊を作り出そうという、原点に回帰する流れではないかと考えられる。

  長期シリーズとなっているスーパー戦隊だが、過去にはマンネリに陥ったこともあり、数々の試行錯誤が繰り広げられた。マンネリの打開策として恋愛要素を盛り込んだ『鳥人戦隊ジェットマン』が制作され、打ち切りのピンチを乗り越えたことは有名だ。もうすぐ50作目となる戦隊ヒーローだが、この先も子どもたちの憧れの存在としてあり続けられるのか。『爆上戦隊ブンブンジャー』の盛り上がりに期待したいところである。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる