ことわざがつながっていくとひとつの物語に 新感覚絵本『むげんことわざものがたり』に注目
『むげんことわざものがたり』(大串ゆうじ作)という書籍がを2023年12月6日に偕成社より刊行される。ことわざがつながってひとつの物語となっている。
『むげんことわざものがたり』は、これまでに『ぼくだけがしっている ヘンテコなきかいのしくみ』(Gakken)、『しょうてんがいくん』(偕成社)、『ねたあとゆうえんち』(白泉社)など、独自の世界が広がる絵本を描いてきた、大串ゆうじの最新作。
今回は、大串ゆうじならではのギミックとことわざが出会った、新感覚の絵本。50のことわざや慣用句が、ユニークなイラストでつながっていく。
「犬も歩けば棒に当たる」で動き出した物語は……「下手な鉄砲も数うちゃあたる」で、鉄砲がタカにあたり、タカがもっていたなすびが、猿にあたり「猿も木から落ちる」とつながっていき……「果報は寝て待て」で寝てばかりの男の子がついに起き、手に入れた宝物をおばあさんとおじいさんの家へ届けることになる。宝物を届ける道中のできごともすべてことわざや慣用句で描かれ、最後はまた、「犬も歩けば棒に当たる」に戻っていく。
ことわざをまだ知らないお子さんが興味をもつきっかけにも、ちょうどことわざを習い始めたお子さんの導入にもぴったりの作品だ。見返しには本にでてきた50のことわざ・慣用句の解説も掲載。たのしくお話を読みながら、ことわざ・慣用句を学ぶことができる。口に出して読んでも気持ちいい、何度も見て楽しめる絵本。ぜひチェックしてみよう。
■書籍詳細
『むげんことわざものがたり』
作:大串ゆうじ
定価1,650円(税込)
対象:5歳から
判型:27cm×20cm
ページ数:40ページ
ISBN コード:978-4-03-350310-3
発売日:2023年12月6日
◎偕成社HP書誌情報:https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033503103