水木しげる、手塚治虫……巨匠の名作続々、Netflixの新作アニメが豪華すぎると話題

水木しげる、手塚治虫……巨匠の名作続々、Netflixの新作アニメが豪華すぎると話題

  映画やドラマなどハイクオリティな作品を展開するNetflixのオリジナルシリーズ。オリジナルアニメも見逃せない作品が続々登場している。特に2023年の秋アニメは大御所の作品が勢ぞろいしていることが話題に。今回はそんな中から3作品について掘り下げていきたい。

巨匠の漫画が令和の技術でアニメ化

 1作品目は水木しげるの代表作の1つである『悪魔くん』だ。1963年に刊行されて以降、主人公や設定を変えて何度も描かれ、複数回にわたって映像化されている。そんな『悪魔くん』が今回完全新作アニメーションとして令和の時代に復活した。

  約30年前に制作されたアニメ『悪魔くん』は、主人公・埋れ木真吾がメフィスト2世ら仲間とともに、人間界に永遠の楽園を作るために悪い悪魔と戦うというストーリーだった。主人公は思いやり深く、最初こそプライドが高いメフィスト2世は非協力的だったが、共に戦うようになっていく。

  対する最新作は千年王国研究所の所長である二代目“悪魔くん”こと埋れ木一郎が、相棒・メフィスト3世とともに不可思議な事件を解決しながら自らの出自の謎を追うという怪奇探偵バディストーリーだ。今回の主人公は知識欲が旺盛だが人の心を理解することが苦手で、メフィスト3世との間には埋まらない溝があるよう。前作とは関係性の異なるバディがどのような物語を織りなしていくのだろうか。

  2作目は手塚治虫の漫画『鉄腕アトム』の人気エピソード「地上最大のロボット」を、漫画家・浦沢直樹がリメイクした『PLUTO』だ。こちらも累計発行部数1000万部を突破する大人気作品を原作にしている。

  舞台は人間とロボットが「共生」する世界。同時期に「強大なロボットが次々と破壊される事件」、「ロボット法に関わる要人の殺人事件」が発生する。自身も破壊の標的になっているユーロポールの刑事ロボット・ゲジヒトは、同じく標的の1人であり、世界最高の人工知能を持つロボット・アトムと共に事件の謎を追う。そして、2人は世界を破滅へと導く史上最悪の「憎しみの存在」にたどり着く……。

  悲哀に満ちた運命、個性的なロボットや単なる悪党に留まらない敵役の魅力など、大ボリュームのエピソードはアニメ化に大変な紆余曲折があり、10年以上の歳月がかかったようだ。その高いクオリティはトレーラーを見るだけでも垣間見ることができる。重厚な世界観とストーリーの本作を、秋の夜長のお供とするのはいかがだろうか。

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