現代日本の「悪」を描く社会派小説の到達点 発売前に異例の冒頭100P超を特別試し読み

月村了衛の最新作『半暮刻』刊行

 日本SF大賞、吉川英治文学新人賞、大藪春彦賞、日本推理作家協会賞、山田風太郎賞など、数々の賞を総なめにし、『香港警察東京分室』では直木賞候補となった月村了衛の最新作『半暮刻(はんぐれどき)』が10月18日に双葉社より刊行される。

 児童養護施設で育った元不良と、有名私大に通うエリート。半グレのもとで出会った2人を通して日本社会の歪みと真の悪が見えてくる、衝撃の社会派小説だ。

 発売に先駆けて、10月12日(木)より物語冒頭を特別公開。kindle無料お試し版と、双葉社文芸総合サイトCOLORFULにて公開開始。異例の100P超の大ボリュームでお届け。一度読み始めたら止まらない疾走感ある本作をいち早く楽しもう。

<kindle無料お試し版>
https://amzn.to/3RQgoVr

<双葉社文芸総合サイトCOLORFUL>
https://colorful.futabanet.jp/articles/-/2500

 本書のカバーデザインも公開された。いまにも闇に飲み込まれそうな半暮刻の風景の中に浮かぶモチーフは、一体何を意味するのか――。綺麗な夕景と不気味なシルエットが想像力を掻き立てる、素晴らしいデザインが完成となった。

■書店員のコメント

「とんでもない悪を見てしまった…! まさに社会が生み出した怪物!人間の心の奥底に潜む、灰色の闇を垣間見て、感情の昂ぶりが止まりません。語彙力が崩壊し、思考が停止する、圧巻の作品。本当に最高でした!」――紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子

「人間の思考、思想は常に平等だ。しかしその考えを行動に移した時に、一歩踏み出した時に善悪どちら側にその一歩が置かれるかが人生の分かれ道となる。誰もが最初は灰色な位置にいる。黒の誘惑に耐えながら白を向く。足元を見てほしい。そこは今何色なのか」――紀伊國屋書店仙台店 齊藤一弥

「歪んだ世界に方向感覚を狂わされる。怖かった。悪が。人間が」――未来屋書店宇品店 山道ゆう子

「体の奥深くから突き抜けてくる涙だった。こんなところから出る涙を流したのははじめてかもしれない」――広島 蔦屋書店 江藤宏樹

「覚悟をもって挑まなければこの小説の威力に叩きのめされます。同じ時代に生き、月村さんの小説が読めてよかったと、そう思いました」――紀伊國屋書店丸亀店 安倍香代

■著者プロフィール
月村了衛(つきむら・りょうえ)
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年に『コルトM1851残月』で第17回大藪晴彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、19年に『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『ビタートラップ』『脱北航路』『十三夜の焔』がある。『香港警察東京分室』で第169回直木賞候補初選出となった

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