黒柳徹子 トットちゃんの新作絵本は「小学校時代の戦争体験」がテーマ 令和の時代に贈る平和を願うメッセージ

『窓ぎわのトットちゃん』新作

 ユニセフ親善大使として、平和の大切さを訴え続けている黒柳徹子。戦争を忘れないようにと、毎年終戦記念日である8月15日に東京フィルハーモニー交響楽団と音楽と語りの催し、ハートフルコンサートをひらいている。

 昨年の第31回コンサートでは、『窓ぎわのトットちゃん』をメイン・プログラムとして開催、そこで語られたお話が話題になった。それは、「戦争の最後のほうでは、1日の食べものが大豆15つぶだけだった」という衝撃的な内容。あの元気なトットちゃんが、一日をたった15つぶの大豆で過ごしていたなんて......。

 戦争の大変さを今の子どもたちにもわかりやすく、また、そんな時代が二度とこないようにという平和への願いを込めて、このお話を絵本『トットちゃんの 15つぶの だいず』として出版することになった。

 『窓ぎわのトットちゃん』は、黒柳氏の小学校時代を描いた自伝で、世界中で読まれており、いまや21言語で2500万部を超える大ベストセラー。画家・いわさきちひろが描いた表紙の女の子の絵は、だれもが一度は目にしたことがあるのではないだろうか。いわさきの絵の大ファンであり、ちひろ美術館の理事もつとめる黒柳が自ら装画として使用させていただくよう依頼し、実現したもの。

 大ベストセラーであるトットちゃんの新しいお話を書いてくださったのは、数々の児童文学賞に輝く柏葉幸子氏。ジブリの映画「千と千尋の神隠し」に多大な影響を与えた『霧のむこうのふしぎな町』の作者だ。『窓ぎわのトットちゃん』に出てくる「海のもの山のもの」や「キャラメル」の楽しいエピソードを取り入れ、読み聞かせでもわかりやすい、素晴らしい作品になった。冒頭の1行にうなる人も多いはず。

 絵を手がけたのは、『バスが来ましたよ』などでやさしい絵が人気の絵本作家、松本春野氏。いわさきちひろ氏の孫である松本氏は、ちひろ美術館が遊び場であり、幼少のころより、いわさきさんの絵を「かわいい!」と絶賛する黒柳氏の姿を見てきた。だれよりも、「トットちゃんはちひろの絵」と思ってきた松本氏が全力で取り組み、黒柳氏が「かわいい!」と太鼓判をおしてくれた令和のトットちゃんをぜひ見よう。

 『トットちゃんの 15つぶの だいず』は、戦争の時代を描いてはいるが、トットちゃんらしい、ひたむきで、あたたかい世界が展開する。今年の終戦の日8月15日には、トットちゃんと一緒に、平和の大切さをあらためて考えてみよう。

■書誌情報
書名:トットちゃんの 15つぶの だいず
https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/books/picturebook/UieFP
定価:1760円(税込)
サイズ:天地257mm×左右210mm
ページ:32ページ
7月24日(月)発売予定  ※発売日は店舗によって異なる場合があります
講談社刊

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