北海道にはまだこんなにすごい絶景があった!『佐藤圭写真集 秘密の絶景in北海道』で見る知られざる魅力

『佐藤圭写真集 秘密の絶景in北海道』発売

 北海道生まれの写真家・佐藤圭の写真集『佐藤圭写真集 秘密の絶景in北海道』が発売されている。

 新千歳空港からJRとバスに約4時間半ゆられてたどり着く小さな村、大雪山系の奥まったところにあって夏から秋の4ヵ月しか入れない沼沢群、山手線の内側がすっぽり入る人がほとんど住まない原野。そんなところに、あなたの心をゆさぶる絶景がひっそりと隠れている。そんな絶景の写真が本書には67点掲載されている。

■著者・佐藤圭氏のあとがきより
 私は、北海道の西海岸、道北に位置する留萌で生まれ育ちました。
 十代の頃はサーフィンに夢中でした。そして、波間に漂いながら眺める夕陽のあまりの美しさに、この光景を写しとりたいとカメラを買ったのが、写真を始めたきっかけでした。
 海岸には、群れ飛ぶカモメや波間に顔を出すアザラシなど面白い被写体が多く、サーフィンの合間にぽつぽつと撮影を続けていたある日、海に向かう途中で、電信柱の上に巨鳥が止まっているのに気づきました。大人が体育座りしているほどの大きさがあり、まるでアニメの「ガッチャマン」のようなかっこよさにしびれました。
 帰ってから調べるとそれは絶滅危惧種の猛禽類オオワシでした。以来、あれほど夢中だったサーフィンに集中できなくなり、いつのまにかサーフボードは部屋の隅に置きっぱなしになり、日々カメラを手に、道北の雄大な自然とそこに暮らす野生動物たちを追いかけるようになりました。
 私が暮らす道北は、長い冬の間豪雪に閉じ込められる厳しい環境ゆえ、人には知られていない手つかずの自然がたくさん残っています。
 今回掲載した写真を撮影した場所は、有名な観光名所ではなく、アクセスもよくないので訪れる人も少なく、「秘密」にしたくなくとも「秘密」になってしまっているところがたくさんあります。そこで、この写真集のタイトルを「秘密の絶景」としてみました。
 今回掲載した写真は、ファインダーを覗いたときに、その迫力にシャッターを押す指が震えたり、あまりの美しさにうるうるしながら撮影したものです。この写真集が、見ていただいた方の心を癒し、元気の源になってくれることを切に願っています。

■著者プロフィール
佐藤圭(さとう けい)
1979年、北海道留萌市生まれ。自然写真家。SLASH写真事務所代表。アルパインブランド「MILLET(ミレー)」アドバイザー。故郷・留萌の黄金岬から望む美しい夕陽を撮影するために写真家の道に入る。北海道道北の自然風景と野生動物を中心に撮影を続け、各地で写真展を開催し、企業や自治体、雑誌、新聞などに写真を提供している。2018年、日本の自然写真コンテストの最高峰である『日本の自然』写真コンテスト(主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会)で第35回最優秀賞受賞(エゾナキウサギの写真「貯食に大忙し」)、2022年、第70回ニッコールフォトコンテストで最高賞である長岡賞(サロベツ原野を舞台にした3部作「生命萌ゆる」)を受賞他、多くのフォトコンテストで受賞歴がある。2019年2月1日から丸1年間、WEBマガジン「現代ビジネス」でフォト・エッセイ「北海道から毎日お届け中!」を連載。著書に『山の園芸屋さん エゾシマリス』(文一総合出版)がある。

■商品概要
商品名:『佐藤圭写真集 秘密の絶景in北海道』
定価:本体2400円(税別)
発売日:2023年7月11日
判型/ページ:AB判/120ページ
ISBN:978-4-06-532008-2
発行:講談社ビーシー/講談社
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4065320089/

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