『鬼滅の刃』鬼と闘うには弁が立たないとダメ?  鬼殺隊陣営の”レスバ”が強すぎる

『鬼滅の刃』鬼と闘うには弁が必要? 

 連載終了から3年、アニメの続編も放送されいまだ人気の衰える気配のない『鬼滅の刃』。本作品の魅力は、なんといっても少年漫画らしい主人公や仲間たちの“まっすぐさ”と鬼殺隊vs鬼の熱いバトルだろう。しかし本編を読んでみると物理的な戦闘描写だけでなく意外と言葉でのやり取りも多く、読者からは「鬼殺隊のレスバ強すぎwww」との声が。炭治郎たちの口から、一体どんな煽り文句が飛び出しているのだろうか。

炭治郎の心の叫びが猗窩座の過去にクリーンヒット

 「レスバ」とはレスバトル=ネット上でやり取りする口論のこと。TwitterなどのSNSで、相手を煽ったり挑発したりと激しいバトルが繰り広げられている場面をよく目にする。『鬼滅の刃』ではもちろんネット上でのやり取りではなく、実際に面と向かっての口論だ。

 たとえば、炎柱・煉獄杏寿郎と闘った猗窩座に炭治郎が放ったセリフ。朝日が昇り始めたため、陽光の影になる場所へ逃げる猗窩座に対し「煉獄さんの方がずっと凄いんだ!!」「誰も死なせなかった!!」「戦い抜いた!! 守り抜いた!!」「お前の負けだ!!」と捲し立てたのだ。一見負け惜しみのようにも取れるセリフだが、じつは猗窩座の心にクリーンヒットしている。

 なぜなら猗窩座がまだ人間だった頃、一生守ると約束した相手を死なせてしまった過去があったのだ。のちの最終決戦時に当時の回想で「口先ばかりで何1つ成し遂げられなかった」と独白している通り、鬼になって記憶をなくしていても心の奥底に愛する人を守れなかった自責の念があったのではないだろうか。

 命をかけて周囲を守った煉獄に対して、何も守れず自身は鬼になって生きながらえてしまった猗窩座……。猗窩座の過去を炭治郎は知るはずもないが、ネット上では「無意識に相手の1番言われて嫌な事を見抜く煽り能力はホント見事」と感心する声があがっている。

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