『るろうに剣心』で猛威をふるった“兵器”の数々……最強・最弱なのはどれ?

『るろうに剣心』最強・最弱の兵器

作中最強にして最弱の兵器使いも

 明治政府転覆のために近代的な兵器を使いこなす志々雄一派だが、そのなかには印象的なメンバーがいた。「飛翔の蝙也」こと刈羽蝙也だ。

彼はダイナマイトの爆風で空を飛び、上空から爆撃を行う「飛空発破」を得意とする使い手。ただ武器の性能に頼るだけではなく、空を舞うために体重を28kgまで絞るというストイックさをもつ。

ただ、最終的には当時10歳の少年でしかなかった明神弥彦に叩き落とされるという無残な末路を迎えていた。やはりダイナマイトの使い道として、“空を飛ぶ”のは効果的ではないのかもしれない……。

 さらにその後には、雪代縁率いる「六人の同志」との戦いが描かれるが、彼らのメンバーには強力な兵器使いが揃っていた。

まず夷腕坊は、現代の科学技術をもってしても不可能と思われるからくり人形。そのほか人並み外れた怪力でアームストロング砲を操る鯨波兵庫、地中爆弾を使う八ツ目無名異など、錚々たる面子だ。

なかでも13種の暗器を操る乙和瓢湖は、作中最強の兵器使いと言えるだろう。作中では鉄筒からバネで矢を打ち出す「梅花袖箭」、水に反応して毒煙を発生させる「過水毒煙」、自在に動く6本の刀「六道蠱」、磁力を持たせた剣「毘沙門剣」が使用された。

 しかし兵器に頼りすぎており、刀の腕が素人程度という弱点も。蝙也と同じく、弥彦に剣術でねじ伏せられたため、作中最弱レベルとも言われている。

 本格的な時代劇でありながら、魅力的な兵器の数々を描き出した同作。炸裂弾に至っては、どんな剣士も敵わない最強の兵器に見えてしまうが、ロマンにあふれていることは間違いないだろう。

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