【DMMブックス】漫画編集者に聞く、縦読み漫画はどれを読むべき? 大注目「GIGATOON」作品の楽しみ方と注目作品を紹介

漫画編集者おすすめ縦読み漫画作品

縦の構図ならではの迫力ある「喧嘩」シーンは見もの

ーーウェブゥーンでは「喧嘩」の描写が洗練されてきており、縦の構図のなかで迫力と没入感が強調されています。確かにドラマ化したら楽しそうな映像的魅力もある作品ですね。

山田:そうなんです。ウェブトゥーンは構図やカメラワークの自由度が高く、「正解」が決まっていない部分があり、『喧嘩女子眼鏡大王』は迫力があって読みやすい、ストレスのない作品になっていると思います。

ーーバリエーション豊かで、気になる3作品を挙げてもらいました。試行錯誤しながら多くの作品を生み出している状況だと思いますが、これからどんな作品を届けていきたいですか?

山田:業界的な大きな目標でいうと、何より「売れる作品を作る」ことが重要だと考えています。男女問わず人気の作品を作って、ユーザーの層を広げていく。いまは女性向けの作品が多めですが、男性向けの作品も積極的に作っていき、反響を分析して「勝ちパターン」を見出していきたいですね。

大藤:そのために、今後もいろんなパターンの作品を作っていこうと。メガヒットを叩き出せる作品を生み出したいと考えていますので、ぜひ5月以降の新作にも注目してください。

自由で熱量ある表現や作品が多いのでクリエイターにもチャンスが大きい

ーー「漫画」というカルチャーにおいて、日本は才能の宝庫だと思います。ウェブトゥーンの世界に関心を持っているクリエイターに対しては、どんな思いを持っていますか。

山田:先ほども申し上げたように、ウェブトゥーンには正解がないんです。構図やカメラワークを自分で作っていけますし、長い歴史のあるコマ割りの漫画よりオリジナリティを発揮しやすい場でもあって。自分で作った世界が王道になる場合もありますし、横読みの漫画で上手くいかなかった、というクリエイターにも大きなチャンスが拓けていると思うんです。ぜひトライしていただきたいですね。

ーー日本のウェブトゥーンはまだ黎明期ということもありますが、ベンチャーマインド、チャレンジ精神がありますね。荒削りでも熱量の高い作品もあって、作家を応援したくなることも多いです。

山田:そうですね。またウェブトゥーンは分業も多いので、絵を描くのが得意な人、物語を作るのが得意な人など、得意分野を磨き、特化して活躍できる業界だと思います。編集としてもシーンを盛り上げたいという気概がありますので、読者の皆様にもぜひ、新しく熱量のある作品を楽しんでいただけたらうれしいです。

 

DMMブックススーパーセール

最大30%ポイント還元!ポイント50倍も「DMMブックススーパーセール」スタート! 話題の春アニメ原作や新作コミックも対象

コミックや雑誌、小説、ビジネス本、写真集など、多彩なジャンルの作品が98万冊以上と豊富にあることで人気が高まっている総合書店型プ…



関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる