『るろうに剣心』の必殺技「九頭龍閃」「二重の極み」「牙突」……現代版にアップデートしていたのは本当?

『るろうに剣心』キャラ名は新潟県がモデル?

左之助や斎藤の必殺技にも新たなバージョンが!

 「二十七頭龍閃」のエピソードからも分かるように、劍客兵器は従来の必殺技だけでは太刀打ちできないほどの強敵ぞろい。そこで左之助も、剣心と同じように技を進化させることで窮地を突破していた。

 もちろん左之助が使ったのは、物体の抵抗を相殺することで驚異の破壊力を発揮する「二重の極み」だ。通常は拳をまっすぐ繰り出すようにして放っていたが、その戦闘では「旋拳」というコークスクリューのような技へと派生している。

 さらに詳細は伏せるものの、左之助の師匠にして「二重の極み」の生みの親・悠久山安慈にも、驚くべき戦闘描写が用意されていた。

 また、剣心や左之助のような進化系ではないものの、斎藤の必殺技「牙突」にも新たな描写が追加されている。これまでは「壱式」「弐式」「参式」、そして奥の手である「零式」が登場していたが、もう1つの形態である「四式」が放たれたのだ。

 「牙突」は一撃で相手を仕留めることに特化した技だが、「四式」は威力を抑える代わりに、速度を極限まで高めているらしい。

 ほかにも作中では、志々雄真実の「秘剣」を継承するような人物まで現れている。原作ファンにとっては、これ以上なく贅沢な続編と言えるだろう。

 なお、新たな必殺技はいずれも無から生まれたわけではなく、これまで親しまれてきた技が正統な進化を遂げたような描き方だ。今後、新たな強敵との戦いを通して、さらなる可能性が切り拓かれていくのかもしれない。

 令和の『るろうに剣心』も、変わらず読者を楽しませてくれそうだ。

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