宮沢賢治、映画化で話題 「賢治」のユーモラスな部分に着目した『猫と笑いに銀河 宮沢賢治ユーモア童話選』発売決定

宮沢賢治、ユーモア童話選発売

 宮沢賢治の父である政次郎を主人公に、小説家・門井慶喜が描いた「銀河鉄道の父」を原作とした映画が2023年5月5日から公開される、監督は『八日目の蝉』『いのちの停車場』で知られる成島出、主演は役所広司、菅田将暉、森七菜らが出演し注目を集めている。

 そんな中、宮沢賢治のポップカルチャーとしての側面に注目し、ユーモラスな観点から解説をした『猫と笑いに銀河 宮沢賢治ユーモア童話選』が2023年4月26日に株式会社blueprintより刊行される。

 誰もが知る童話の名作「銀河鉄道の夜」。思い切って原作に挑戦したものの、100年近く前のもので読みづらいし意味がわかりづらく難解で挫折した人も多いのではないだろうか。そんな挫折をなくし本来の作品の魅力を味わうために本書では、宮沢賢治のユーモラスな部分に着目。賢治研究会の編集長である大角修氏がユーモラスな部分にフォーカスをしわかりやすく解説をしているので、とても読みやすい内容だ。

 「宮沢賢治といえば「雨ニモマケズ」や「永訣の朝」などの重苦しい作品ばかり有名になっ
て賢治のイメージが狭められています。実際の賢治というと、ジョークが好きで、ほがらかな人だったようです。有名な童話「銀河鉄道の夜」にも、プリオシン海岸の化石掘りの大学士や、銀河の鳥捕りといったユニークな人物が登場しますし、ユーモラスで幅広い作品世界があることはあまり知られていません。それにアメリカのカントリーミュージックを作品に取り入れるなど、当時は先進的な試みをしていました」と大角修氏。

 本書を読み進めていくと宮沢賢治は、漫画やアニメ、音楽、映画や演劇、お笑いまでポップカルチャーに多大な影響を与えたことも見えてくる。猫やねずみといった動物、妖怪、人間をテーマにしたユーモラスでファンタジックな賢治文学を楽しんでいただくための傑作選だ。

■書籍詳細
タイトル:『猫と笑いに銀河 宮沢賢治ユーモア童話選』
大角修 著
発売日:2023年4月26日
※発売日は地域によって異なる場合がございます。
価格:2,750円(税込価格/本体2,500円)
出版社:株式会社blueprint
判型/頁数:四六判ハードカバー/384頁
ISBN:978-4-909852-40-3

Amazonリンク:https://www.amazon.co.jp/dp/4909852409
blueprint bookstore:https://blueprintbookstore.com/items/6434db51c7a872002caf4771

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