『SLAM DUNK』見てみたい“夢のコンビ”は? 神&三井、赤木&魚住、池上&一之倉、それとも……

『SLAM DUNK』夢のコンビは?

 映画『THE FIRST SLAM DUNK』の大ヒットが続くなか、日本のバスケットボールファンにとって大きなニュースが舞い込んだ。米NBAで活躍する八村塁選手が、名門ロサンゼルス・レイカーズに移籍。ブルックリン・ネッツに所属する渡邊雄太選手がレジェンド=ケビン・デュラント(KD)と息の合ったプレーを見せているなかで、今度は八村選手と“キング”レブロン・ジェームズのコンビが見られるーーNBAを代表するスターが日本人にとってこれほど身近に感じられる日が来るとは、『SLAM DUNK』の連載時には想像もつかなかったことだ。

 そんな感慨深い日に、日本バスケットボール界の躍進に大きく貢献した『SLAM DUNK』から、「日本人選手×NBAのレジェンド」に負けないくらい見てみたい“夢のコンビ”について考えてみたい。漫画『SLAM DUNK』の続編が制作される可能性は決して高いとは思えないが、彼らの高校卒業後を考えると、大学やBリーグ、もしかしたらNBAでともに戦う姿が見られるかもしれない……と淡く期待してしまうのだ。

神宗一郎&三井寿の“スプラッシュブラザーズ”

 同じチームにいたら相手にとって極めて厄介だと思うのは、海南大附属高校の神宗一郎と、我らが湘北高校の三井寿。『SLAM DUNK』の連載時と比較して、彼らのような3Pシューターの価値は大きく上がっており、両選手とも抱えたいというチームは少なくないはずだ。

 実際、NBA史上最高のシューターであるステフィン・カリーと、1クオーターになんと12本の3ポイントを沈めた記録を持つクレイ・トンプソンの“スプラッシュ・ブラザーズ”を擁するゴールデンステート・ウォリアーズは一時代を築き、2021-2022シーズンも優勝を果たしている。『SLAM DUNK』本編でも、海南は神宗一郎と宮益義範というシューターを同時起用する戦術を見せており、宮益も努力型の素晴らしいプレイヤーだが、神&三井のスケール感には及ばない。“和製スプラッシュ・ブラザーズ”の活躍を見てみたいものだ。

赤木剛憲&魚住純の“ツインタワー”

 湘北高校の大黒柱・赤木剛憲と、そのライバルである陵南高校・魚住純の“ツインタワー”も破壊力が高そうだ。

 NBAではかつて、サンアントニオ・スパーズでともに210cmを超えるデビッド・ロビンソンとティム・ダンカンのコンビが猛威を振るっており、バランスとしては質実剛健な赤木とテクニカルな翔陽高校の花形透、あるいは山王工業・河田雅史のコンビの方が近いかもしれない。またビッグマンとしては、名朋工業高校1年の森重寛という、本編では十分に活躍が描かれていないスタープレイヤーも存在しており、さまざまな組み合わせが考えられるが、『SLAM DUNK』ファンの胸が最も熱くなるのはやはり赤木&魚住のコンビだろう。

それでもやっぱり最強のコンビなのは……

 誰も止められなさそうな海南・牧紳一&山王・沢北栄治や、ディフェンスに定評のある陵南・池上亮二&山王・一之倉聡など、他にも同じチームで見てみたいコンビは多数あるが、やはり最終的にたどり着く夢のコンビは、桜木花道&流川楓になる気がする。「夢」というにはすでに実現しているものだが、その続きが見てみたい。

 桜木と流川は持っている能力も性格も凸凹で、“スプラッシュブラザーズ”や“ツインタワー”のようなわかりやすさはないが、だからこそシナジーがある。当然ながら、バスケットボールは1試合で50点取れる選手を5人そろえても、チームで250点取れるスポーツではなく、実は桜木のモデルになったデニス・ロッドマンのような、得点は期待できなくてもディフェンスで大きな貢献をする職人がチームにいることが重要だ。圧倒的な身体能力・反射神経とガッツで、相手エースのシュートをブロックし、リバウンドを取り続けるスペシャリストの桜木と、爆発的な得点力を発揮するオールラウンダーの流川は、表面的には反目し合っていても、選手としては互いを補い合う抜群の相性に思えるのだ。

 具体的なネタバレは控えるが、映画『THE FIRST SLAM DUNK』では宮城リョータと三井寿の新たなエピソードが描かれており、そうした関係性やドラマも含めると、チーム内でも“夢のコンビ”は複数存在する。同じ高校でも、ライバル校同士でも、皆さんはもし『SLAM DUNK』に続きがあったとして、どのコンビを見てみたいと思うだろうか。

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