『SPY×FAMILY』アーニャが小学生の憧れの存在で3位に スポーツ選手のランク外で見えてきたインドア志向


 株式会社ベネッセコーポレーションの通信教育講座「進研ゼミ小学講座」が実施した小学生の意識調査で、「憧れの人」の3位に『SPY×FAMILY』の登場人物、アーニャがランクインした。

  この調査は、進研ゼミ小学講座の小学3~6年生の会員を対象に、2022年11月11日~24日に実施。合計13,816人(女子9,238人・男子3,691人・性別無回答887人)から回答を得たもの。

 「憧れの人」の1位は290票を獲得した友達、2位は236票でお母さんとなり、3位となったアーニャは210票で、アニメの登場人物では最多の得票数を得た。アーニャがランクインした背景として、「人の心が読めるところ」や「かわいさ」などが憧れの理由として多く挙げられていたとのことである。なお、このランキングには『SPY×FAMILY』のキャラクターからヨルも7位にランクイン。2人がTOP10に入ったことで、同作の人気が裏付けられた形だ。また、漫画・アニメのキャラクターでは『ONE PIECE』のルフィが6位、『ドラえもん』のドラえもんも10位に入った。

 また、小学生が夢中になったものを選ぶ「〇〇しか勝たん!」ランキングでは、1位が604票を得たスプラトゥーンとなり、2位で318票のすとぷりに2倍近い差をつける形となった。そして、ここでも『SPY×FAMILY』は4位にランクインし、『ONE PIECE』も6位に入った。ゲームやYouTubeなど趣味が多彩になっているといわれる小学生の間で、漫画やアニメがいまだに根強い人気を誇っていることが理解できる。また、8位にはBTSと同じ得票数で『カラフルピーチ』がランクイン。動画サイトを日常的に視聴する小学生が増えていることがわかる。

 一方の、「なりたい職業」のランキングでは、調査を開始した2020年から3年連続で「ユーチューバー」が1位に。2位には「漫画家・イラストレーター・アニメーター」がランクインし、3位は「芸能人」となるなど、エンターテインメントに関係する仕事が上位に入っている。ベネッセコーポレーションは、こうした職業が上位に入った背景を、「自宅で過ごす時間が長い中で、エンタメは子どもにとって身近で、将来挑戦してみたい仕事として意識されたと考えられます」と分析している。

 個人的に少し寂しかったのは、2021年に東京オリンピックが開催されたにも関わらず、スポーツ関連の職業や人物がランキングの上位に入っていないことだ。

 男女別の「なりたい職業」ランキングを見てみると、男子の3位に「野球選手」、4位に「サッカー選手」がランクインしている。しかし、野球選手の得票数は184票で、2位の「ゲームクリエイター、プログラマー」の458票、1位の「ユーチューバー」の561票と大きく差が開いている。

 長引くコロナ禍で、憧れの職業がインドア化しているということだろうか。また、都会では子供の遊び場の減少で、スポーツに触れる機会が少なくなっていることも背景にあるのかもしれない。

 ちなみに、小学生の流行語ランキングの1位は「それってあなたの感想ですよね?」だった。ひろゆきの真似をしながら言い合うのが、小学生のブームとなっているのだという。2ちゃんねらーだった私からすれば、まさかひろゆきの発言が子どもの間で人気になるとは、信じられない思いなのだが。これも時代の変化ということなのだろうか。

 紹介している私服姿のアーニャ・フォージャーとヨル・フォージャーの1/7スケールフィギュアは、現在Good Smile Companyのオンラインショップで予約販売を開始している。

 クラシックなオットマンに、どこかよそよそしく座っているアーニャとヨルをオリジナルポーズで立体化。アーニャが手にもった“キメラさん”やヨルのニットワンピースの質感など、細かいところまでこだわったアイテムとなっている。

 予約受付期間は2023年2月15日(水)21:00まで。小学生のプレゼントにも最適なフィギュア。この機会に検討してみてはいかがだろうか。

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