漫画編集者100名募集! 未経験もOKというDMMグループ3社が驚きの大量採用を始めた理由
DMMが驚きの採用を始めた。デジタルコミック事業を推進するグループ企業の、「フューチャーコミック」「コミックストック」「GIGATOON Studio」の3社において、漫画編集者100名という大量の募集をすることを発表したのだ。デジタル漫画市場が成長を続けているとはいえ、100名というのは、大きなチャレンジといえるだろう。
募集を開始した3社はそれぞれどのような特徴があるのだろうか。「フューチャーコミック」は、2005年創業の老舗デジタル出版社。 累計300万DLを超えるヒット作を生み出しており、映画化された『性の劇薬』は Netflixでランキング上位に、『恋い焦れ歌え』はクラウドファンディングを展開するなど、話題を呼んでいる。
「コミックストック」は国内トップクラスのコンテンツ保有数を誇るデジタルコミック出版社。作品数は3,425にものぼる。2022年からDMMグループに加入。代表作は『ここからはオトナの時間です。』『いつわりの愛~契約婚の旦那さまは甘すぎる~』などが知られている。
「GIGATOON Studio」は、縦読み漫画スタジオとして2022年1月に設立。韓国大手制作スタジオ 「KidariStudio」との業務提携や、オリジナル作品である『夫を社会的に抹殺する5つの方法』は2023年1月よりテレビ東京他でドラマ化が予定。馬場ふみかと野村周平が出演することでも話題となっている。
DMMはもともと電子書籍に力を入れてきた。2000年に「DMM電子書籍」として、いち早く電子書籍配信サービスを開始し、2020年に「DMMブックス」にリニューアル。現在は87万冊以上※のコミック、雑誌、小説、写真集等の電子書籍を配信している。(※2022年12月時点)
2022年12月1日(木)からは、2,000作品以上を対象に23時間待てば無料で読める機能「毎日¥0(まいにちぜろえん)」の提供を開始。対象作品から1話を閲覧すると、閲覧開始時間から23時間後にさらに1話無料で閲覧可能になるため、毎日¥0で漫画を楽しめる。無料での閲覧期限は閲覧開始から72時間で、時間内であれば何度でも閲覧可。23時間待たずに閲覧したい場合は、話単位で購入することも可能だ。
またDMM TVのサービスも開始。DMMの新たな総合動画配信サービスとして、アニメを主軸に、バラエティや2.5次元舞台・ミュージカル、ドラマ、映画など幅広いジャンルのコンテンツを提供している、月額550円(税込)の「DMMプレミアム」に加入することで、新作から独占配信作品、そしてオリジナル作品まで、アニメ約4,600作品、エンタメを含む12万本(※ 2022年内の見込み作品数)のコンテンツをスマートフォン・PC・TVアプリなどから視聴できる。
このように新たな施策を打ち出しているDMMは、コンテンツ制作にも注力をしている。DMMグループ3社では、既に合計 5,000作品以上を手がけていて、国内外に向けたデジタルコミックを制作してきた実績がある。
この度100名もの積極採用となったのは、質の良いコンテンツをより投入していき「デジタルマンガでNo.1」「作品量でもNo.1」を目指すためだという。応募できるのは、漫画編集の経験者だけではなく、未経験者も可能だ。その理由として、現在DMMグループ内において、未経験から漫画編集者となり活躍しているメンバーがいることも関係しているようだ。未経験者でも実績があり人気漫画を作れる土壌があるのは、これから漫画編集者を目指す人たちにとっては安心材料となるだろう。
漫画編集者になるには、大概漫画雑誌のある出版社で就職をしなければならず、これまでは狭き門でもあった。しかし時代は変わり、縦読みフルカラー漫画の隆盛もあり、出版社だけでなく、さまざまな企業が参入してきている。漫画編集者の積極採用がある中で、DMMはより攻勢をかけている。漫画編集者に憧れている人はもちろん、漫画のアイデアを具現化できるかもしれない、このまたとないチャンスを活かしてみてはいかがだろうか。
■漫画編集者100名募集の特設ウェブページ
https://special.dmm.com/recruit-comic-editor/