【漫画メシ】 ONE PIECE、ミスター味っ子、スーパーくいしん坊……。読んでるだけで食欲そそるカレーを再現
日本人に最も愛されている料理といっても過言ではないカレー。今年は、日本にカレーが伝来して150周年であり、例年以上に各地でカレーが盛り上がっている印象だ。
【写真】キャンプでも食べたい! 簡単でおいしいミートソースカレーのレシピ
なぜカレーが伝わって150年なのか? カレー文化研究所によると、それは日本初のカレーレシピを紹介した本『西洋料理指南』が1872年に出版されたからである。
『西洋料理指南』は、上下2巻で、詳細にレシピだけではなくキッチン道具の説明もあり、西洋料理を取り入れた新しい食生活の提案まで書かれている。
著者は「敬学堂主人(けいがくどうしゅじん)」。当時の官僚がペンネームを使用し著したといわれている。
気になるカレーのレシピは、玉ねぎがネギとなっている以外は、ほぼ現代のカレーと変わらない。しかし、大きく異なる点がひとつ。まだ牛や豚を食べる習慣のなかった日本人向けなのかどうかは判然としないが「赤蛙」との記載が。つまりはカエル。カエルを食べる習慣のあったフランスからの影響も推測されているが、今ではちょっと考えられない具材である。実際にレシピを再現した人たちからは賛否両論の声が上がっているようだ。
それから時が経ち、日本でカレーは国民食なり、多岐に渡るジャンルに発展。インドはもちろん、タイやベトナム、欧風といった国や地域の違いだけではなく、近年注目されるスパイスカレーや前述したような日本伝来当時のカレーをアップデートした新欧風カレー、無水カレーなどなど豊富にある。漫画でも多種多様なものが登場し、読者を賑わせてきた。ここではその一部を紹介していきたい。
■ミートソースカレー『山と食欲と私』
信濃川日出雄原作の『山と食欲と私』。主人公の日々野鮎美らが作るユニークなアウトドア飯が人気となっている。
作品に出てきた一風変わったカレーが、ミートソースカレーだ。これはまずミートソースをフライパンに開けて熱したあと、そこにカレールーとフライドガーリック、そして乾燥パセリを入れたカレーである。
ありそうでなかったカレーとミートソースの融合、そしてガーリックのインパクト。簡単ながら工夫がなされたカレーといえよう。ミートソースカレーはYouTubeチャンネル「ご飯がススム Today's mealYouTube」でも再現されている。