宮部みゆきが念願のゾンビもの 最新小説『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』刊行 

宮部みゆき最新作

 稀代のストーリーテラー・宮部みゆき氏の最新小説『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』(KADOKAWA)が7月27日に発売された。「三島屋変調百物語」シリーズ待望の第8弾。宮部氏は「念願のゾンビものを書くことができました!」とコメントしている。

 2010年より刊行をスタートした「三島屋変調百物語」シリーズは、ジャンルを超えて様々な作品の執筆をつづける宮部氏が「いつも自分の一番そばにある、原点に近い仕事」と語るライフワークともいえる江戸怪談シリーズ。第八弾となる本作には、恐ろしいけれど切ない三篇を収録。暑い夏にぴったりの作品集となっている。

★シリーズ特設サイト:https://kadobun.jp/special/miyabe-miyuki/mishimaya/

あらすじ

江戸は神田の袋物屋・三島屋は、話はけっして外には漏らさず「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」を原則とした風変わりな百物語で知られている。
従姉妹のおちかから聞き手を受け継いだ三島屋の「小旦那」こと富次郎は、おちかの出産を控える中で障りがあってはならないと、しばらく百物語をお休みすることに決める。
休止前の最後の語り手は、商人風の老人と目の見えない彼の妻だった。老人はかつて暮らした村でおきた「ひとでなし」にまつわる顛末を語りだす――。
呪いを飲み込んだ少年、神に見初められた青年の運命、よみがえった姿で村を襲う死者。
読む者の心をとらえて放さない、宮部みゆき流江戸怪談最新刊!

「三島屋変調百物語」シリーズとは

江戸で人気の袋物屋・三島屋で行われている〈変わり百物語〉。「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」をルールに黒白の間と名付けられた座敷を訪れた客が、聞き手だけに胸にしまってきた怖い話や不思議な話を語っていく連作短編集。2006年から宮部みゆき氏が精力的に書き継いでいる時代小説シリーズであり、2014年にはNHK-BSプレミアムにて波瑠主演『おそろし 三島屋変調百物語』として連続ドラマ化もされた。

【シリーズ特設サイト】
https://kadobun.jp/special/miyabe-miyuki/mishimaya/

著者プロフィール

宮部みゆき(みやべ みゆき)
1960 年東京都生まれ。87 年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。92 年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、同年『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93 年『火車』で山本周五郎賞、99 年『理由』で直木賞を受賞。その他『模倣犯』『ブレイブ・ストーリー』『小暮写眞館』『ソロモンの偽証』『悲嘆の門』『荒神』『この世の春』など著書多数。本書は『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』(角川文庫)『魂手形』(KADOKAWA)につづく三島屋シリーズの第八弾である。

書誌情報

発売日:2022年7月27日(水)
定価: 2,090円(本体1,900円+税)
装丁:アルビレオ
装画・挿絵:三好愛
体裁:四六判上製 単行本
ページ数:528
ISBN:9784041121597
作品情報ページ:
https://www.kadokawa.co.jp/product/322109000584/

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