ユーミンやYMOを手がけた音楽プロデューサー川添象郎、 初めての自伝『象の記憶』刊行 

川添象郎が初自伝を刊行

 ユーミンやYMOを手がけた音楽プロデューサー川添象郎が、初めての自伝『象の記憶 日本のポップ音楽で世界に衝撃を与えたプロデューサー』をDU BOOKSから7月22日に刊行する。数々の社会現象を巻き起こした彼の破天荒な人生が綴られているという。

 川添象郎は、後藤象二郎 、川添浩史、原智恵子など、日本文化の世界進出に貢献した一族の末裔だが、彼もまた日本の音楽を世界展開した男だった。語られるのは、アートとビジネスと女性、時代を駆け抜けた著者が世界を巡業した青春時代、そして、父のことなどだという。

主な登場人物: タンタン、 仲小路彰、ロバート・キャパ、 福澤幸雄、ミッキー・カーチス、 かまやつひろし、 加賀まりこ、荒井由実、伊藤貞司、 ピエール・カルダン、デヴィッド・ベイリー、 加橋かつみ、 ダリ、細野晴臣、 小坂忠、坂本龍一、高橋幸宏、吉田美奈子、佐藤博ほか

川添 象郎(かわぞえ しょうろう)

写真:大宮浩平

1941年東京都生まれ。父はイタリアンレストラン「キャンティ」を創業し、国際文化交流事業で知られる川添浩史、生母はピアニストの原智恵子。曽祖父は明治の元勲、後藤象二郎。60年に渡米。舞台芸術とショービジネスを学び、フラメンコ・ ギタリストとしても活動。前衛劇『六人を乗せた馬車』に参加し、世界ツアーを経験。帰国後、反戦 ミュージカル「ヘアー」をはじめ、音楽と演劇を中心にプロデュースをおこなう。1977年に 村井邦彦とアルファレコードを創設し、荒井由実、サーカス、ハイ・ファイ・セットなど、現在では「シティポップ」 として世界的にも評価される、都会的で洗練された音楽をリリース。YMOのプロデュースでは、世界ツアーを成功に導き、日本を代表するポップカルチャーとして仕立て上げた。イヴ・サンローランの日本代表やピエール・カルダンのライセンス開発も手掛け、1980年代半ばには、空間プロデューサーとしても活動。女優・加賀まりことは幼馴染。女優・風吹ジュンは元妻。4番目の妻は林真理子の小説『アッコちゃんの時代』のモデルとなった小出明子。本人もなかにし礼の実名小説 『 世界は俺が回してる』に主人公・渡辺正文の親友として登場。2007年には再び音楽プロデュースに復帰し、SoulJaをプロデュース。青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」 は日本で最も売れたダウンロードシングルとして、ギネス・ワールド・レコーズに認定。2011年にプロデュースしたふくい舞『いくたびの櫻』 はレコード大賞作詞賞を受賞。本書は回顧録を残さなかった川添家の初の自伝となる。

書誌情報

『象の記憶 日本のポップ音楽で世界に衝撃を与えたプロデューサー』 川添象郎 [著]
四六/並製/312頁(予定)
予価:本体2,300円+税
ISBN978-4-86647-175-4
https://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK324

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