グラビアライターが選ぶ「2021年BEST雑誌グラビア」5選 写真集とまた違う夢が詰まった作品たち

『週刊少年マガジン』49号 大原優乃/細居幸次郎
2021年11月2日(火)発売

 2017年6月、17歳の頃にグラビアデビューを果たした大原優乃。当時の注目度は凄まじいものだったが、今もなおコンスタントにグラビア活動を続けており、その人気は衰え知らず。俳優業にも邁進しており、テレビドラマ『ゆるキャン△』シリーズでは、各務原なでしこ役で準主演を務めていた。

 ”継続は力なり”という言葉があるように、何かを続けることは、それだけで意味のある取り組みになると思っているのだが、まさにグラビアは”継続により生まれる物語”が面白いのだと、大原優乃の活動から実感する。

 17歳から22歳。当然ながら彼女を取り巻く環境も、彼女自身にも変化があった。笑顔の種類。表現力。もしかしたら、あのときは、何かドラマのオーディションを受けているタイミングだったかもしれないし、あのときは、めちゃくちゃ気分の良い日だったかもしれない。取るに足らない感情の写しが残っていく不思議。いち読者として生きる自分の日常を重ねてみると、物語はもっと壮大になっていく。

 表紙を飾る幼きポニーテールと、中面で見られる大人っぽくて柔らかい笑顔。夢のように淡く、けれどもしっかりと感じられる温もりに、”大原優乃の今”を全身で感じられた気がした。

グラビアは、見続ける楽しさがある

 スクラップにしてあるグラビアを見返しながら、2021年を振り返る。ハッキリと記憶に残った一枚から、もっと昔に見たような一枚まで、そこにはあらゆる”今年”が記録されていて、「あっという間だった」と思いつつも、確かに12ヶ月分の日々を送っていたのだと、自分の肌に触れて体温を感じてみた。

 来年は、誰がグラビアを盛り上げてくれるのだろうか。今回紹介させていただいた5名のうちの誰かかもしれないし、今は名前すら挙がらないような全く新しい誰かかもしれない。出会いあれば別れもある。衝撃のカットが生む、予期せぬ物語。時代の変化、自分の変化。2022年の空気のなかで、感情の動きを認識しながら、来年もグラビアを見続けたい。

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