『SLAM DUNK』はなぜ伝説の作品なのか? 世に与えた多大な影響を振り返る

『SLAM DUNK』の多大な影響

 2022年秋のアニメ映画化決定で話題のバスケットボール漫画『SLAM DUNK』。1996年に連載が終了した作品だが、その影響力はかなり強いものがあった。今回はそんな『SLAM DUNK』が与えた社会への影響を見ていきたい。

高い発行部数と高視聴率

 『SLAM DUNK』が世に出る前は、バスケットボール漫画は「流行しない」といわれていた。

 ところが『SLAM DUNK』はそのストーリー性とバスケの魅力が読者に受け入れられ、爆発的な人気に。累計発行部数は1億2029万部を誇っており、この数字は、日本のメジャースポーツとされる野球やサッカーを抑え、スポーツ漫画のなかでトップとなっている。

 また、テレビ朝日系列で放送されたアニメも最高視聴率21.4%、平均でも15.3%と高い人気を誇っていた。その人気はテレビ朝日系列で放送され国民的アニメと称される『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』と肩を並べるものがあった。

バスケットボール競技者への影響

 『SLAM DUNK』がバスケットボール界に与えた影響も大きなものがある。

 日本人初のNBAプレーヤーで、プロバスケットボールリーグ・Bリーグの宇都宮ブレックスで活躍する田臥勇太選手や群馬クレインサンダーズの五十嵐圭選手が「影響を受けた漫画」と語っている。

 このほかにも『SLAM DUNK』を見てバスケットボール部に入ったという人はかなり多い。日本バスケット協会が発表している年度別競技者の推移を見ても、『SLAM DUNK』が連載されていた1990年から1996年に激増しており、95と96年は歴代で唯一100万人を突破している。作品がバスケットボールの競技者数の増加に貢献したことを裏付ける数字といえるだろう。

海外でも人気に

 日本を飛び越え、海外でも『SLAM DUNK』は愛され、支持されている。漫画は「英語・中国語・スペイン語・韓国語」に翻訳され、世界に羽ばたいていった。

 とくに中国での人気は高いものがあり、日本同様作品を見てバスケットボールを始める若者も多かったという。また、アニメも放送され、オープニングに採用された神奈川県鎌倉市の「鎌倉高校前駅」は、コロナ前多くの中国人観光客が訪れていた。

 また台湾でも漫画・アニメともに人気となり、作者の井上雄彦氏に無断で続編が作られたという逸話もあるほどだ。



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