『ONE PIECE』非能力者の最強キャラは誰だ? ワンピース研究家が考察
前代未聞の「90巻無料キャンペーン」を開催し、さらに多くのファンを獲得している少年漫画の雄『ONE PIECE』。おうち時間で再びルフィたちと冒険に繰り出している、かつての少年少女たちも数多いるはずだ。読み返すたびに様々な発見があることも『ONE PIECE』の大きな魅力であり、大人になってはじめてわかる登場人物の深い人生観にグッとくることもしばしば。中でも、悪魔の実を食べることなく活躍する“非能力者”たちのかっこよさは、努力や覚悟でなにを成し遂げられるのかを伝える存在として、多くの読者を虜にし続けている。
そんな非能力者の中でも、特に強いのは誰なのか? ワンピース研究家として知られ、多数のメディアで活躍する神木健児氏に聞いた。
「『ONE PIECE』の公式キャラブックである『VIVRECARD~ONE PIECE図鑑~』の情報も参照したうえで、今のところ非能力者として描かれているキャラクターという前提でいうと、史上最も強かったのはその称号も加味して「海賊王」のゴール・D・ロジャーかもしれません。なにせ海賊王に登り詰めた男ですし、“グラグラの実”の能力者だった白ひげと渡り合っていたのを考えても、規格外の強さを誇っていたのは間違いありません。かつてロジャーの右腕だった男で、ルフィに覇気の使い方を教えた“冥王”シルバーズ・レイリーもまた、全盛期にはかなりの強さを誇っていたはず。
ルフィの祖父である海軍中将のモンキー・D・ガープも、とんでもない強さです。自由でいられる立場を好み、中将で居続けているガープですが、その実力は能力者の大将レベル。素手で砲弾を大砲よりも速いスピードで繰り出す“拳骨流星群”や、巨大な鉄球を振り回す姿を見てもそこらの能力者では太刀打ちできないのではないかと思います。ゴッドバレー事件でロジャーと手を組み、当時世界最強と呼ばれた「ロックス海賊団」を壊滅させたり、金獅子のシキをセンゴクと共に捕縛したりと、海軍としての功績もまさに”英雄”と呼ばれるに相応しい実績があります。
ルフィにとっては恩人である赤髪のシャンクスもまた、最強の非能力者である可能性があります。実はなにかしらの能力を持っているという説も囁かれているシャンクスですが、現状は非能力者の覇気の使い手として描かれていて、にも関わらず四皇入りを果たしている。もし非能力者だったとしたら、最強のひとりに数えて良いでしょう」
伝説的な強さを誇る非能力者たちが数多くいる中、神木氏が「最強になってほしい」と期待を寄せるのは、ルフィの右腕であるロロノア・ゾロだ。