欅坂46小池美波が語る、青春時代と水着撮影への本音 「照れ隠しをしている表情を見て」

欅坂46小池美波インタビュー

 欅坂46小池美波のファーストソロ写真集『青春の瓶詰め』(幻冬舎/9月25日発売)は、中国ロケを敢行し、二十歳を迎えた彼女がその瑞々しい表情とともに、ちょっぴり大人なランジェリー姿や水着姿を披露した一冊だ。涼しい眼差しから泣き顔まで、表情豊かなブロマイドの背景で、小池美波は何を感じていたのか。自身が思う青春像、グループのこと、今後の目標を語ってもらった。(編集部)

「学生の頃はマジョリティー側でした」

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ーー『青春の瓶詰め』というタイトルを聞いた時の印象は?

小池美波(以下、小池):この写真集にぴったりの素敵なタイトルだなと思いました。20歳という節目に撮っていただいたこともあって、まだ少し大人になりきれていない10代の名残りもあるんですけど、きっと今しかできない表情もギュッと詰まっている写真集になったと思います。

ーー写真集には、笑顔はもちろん、大人っぽい表情や泣き顔まで、様々な表情や感情が詰まっていますね。小池さんにとって“青春”はどんなイメージですか?

小池:私にとっての青春のイメージは、学生時代の頃に送っていた文武両道の日々です。勉強と部活を一生懸命やって、忙しくて頭がパンクしそうになることもあったけど、そんな時は友達と遊んで息抜きをする。それが私にとっての青春の日々だったのかなって。高校の頃は、お昼を学校の屋上で食べることが多かったんです。周りの人に聞くと、意外と屋上に行ける学校は少ないみたいなんですけど、友達と一緒に屋上でご飯を食べて、写真を撮ったり、はしゃいだりしている瞬間は「私、すごい青春してるな」と感じていました(笑)。

ーー欅坂46には高校2年生の頃に加入していますが、それまでの青春とはまた違った日々になったと思います。

小池:そうですね。欅坂46に入ってからは、私の知らなかった青春を知ることができたというか。自分と向き合う日々の連続で、時には自分自身を受け入れられなくて悩むこともあるんですけど、それ自体が今しか体験できない感情なのかもなって思うこともあります。自分の気持ちを素直に出せることも青春ならではなのかもしれません。私は自分の思っていることが表情に出やすいので、そう感じるだけかもしれないですけど(笑)。

ーーいわゆる一般的な青春時代を送っていた時の小池さんは、どんな女の子だったんですか?

小池:そこまで存在感があるタイプではなかったです。今では「サイレントマジョリティー」のように、少し反抗的な強い気持ちの曲を歌っていますけど、どちらかといえばマイノリティーではなく、マジョリティー側でした。多数派に合わせなければいけないのかなって考えていたし、そこまで強い意志を持っているタイプではなかったです。

ーーそこもグループへの加入で変わってきていますよね。

小池:最近は明るくなったというか、良い意味で感情を自分から積極的に表に出せるようになってきました。誰かに否定されることはないんだって思えるようになったから、それで自分自身のことも受け入れられるようになった気がします。今、中学や高校時代の友達に会うと驚かれるんです。「こんな性格だったんだ!」「そんな表情するんだ!」って。当時はそんなに感情を出していなかったんだって思うくらい、学生の頃とは全然違うみたいです(笑)。

ーー今回のソロ写真集も自信に繋がる作品になったかと思います。初めて聞いた時は嬉しかったのでは?

小池:最初に連絡をいただいた時は、夢だろう、嘘だろう、と自分の中でなかったことにしました。その連絡に返事もできなくて(笑)。それから数日は連絡を放置していたんですけど、ある日スタッフの方に呼び出されて、「ソロの写真集を出します。おめでとうございます」と言われた時に、ようやく実感が湧いてきました。でも、嬉しい感情よりも、不安や緊張が大きかったと思います。

ーーそれはなぜでしょう?

小池:単純に「本当に私が出して良いのかな」っていう気持ちと、表情作りも上手いとは思えていなかったので、撮影が上手くいくのだろうか、という不安感です。だけど、そう思っていたのは現地に着くまでで。中国に行ってからは、そんなネガティブな気持ちを忘れるくらい、ただ楽しみました。撮影を始めてみると、私の知らない私がいたり、私ってこんなに自由な人だったんだっていう発見もあって。そんな自分をそのままの撮っていただきました。逆に、意識して作っている表情がまったくないと思います。

ーー行動に移すまでがネガティブなのかもしれませんね。

小池:本当にネガティブ、マイナス思考ですね。去年の秋頃に、それをメンバーに話したら「絶対に自分のためにならないから、マイナス思考はやめた方がいい」と言ってくれたんです。私の心の中に溜まっていた不安な気持ちを全部吐き出した時に、一番最初にその言葉を言ってくれたので、すごく胸に刺さったんです。すぐに変われたわけではないんですけど、それからは自分で自分を評価しすぎるのはやめて、メンバーやスタッフさんの意見をちゃんと聞いてみようと思えるようになって。たまに「それは違うでしょ」って思うこともありますけど(笑)、それも嬉しいと思えるようになりましたね。昔みたいにマイナスに考えることは減りました。

ーー『夏の全国アリーナツアー 2018』最終公演でのアドリブダンスなど、思い切りの良いところもあります。

小池:あの時のソロダンスは、踊った後に後悔する気持ちの方が本当に大きかったんです。TAKAHIRO先生やスタッフさん、舞台監督の方にも「勝手に踊ってごめんなさい」と謝りに行きました。それに、踊ってしまったことによって平手が戻りにくくなってしまっていたら、平手のファンが悲しんでいるかもって思ったら、その時のとっさの行動が良くないことのように感じてしまって。でも、TAKAHIRO先生やスタッフの方々、メンバーもそうは思っていなくて、それがきっかけで全員で平手の抜けた穴を埋めようと気持ちが変わったと言ってくれたんです。本当にみんな優しいですよね。ただ自分だけじゃないんだなって思いました。みんな勇気を振り絞って一歩を踏み出しているんだって改めて実感しましたね。

ーー写真集の後半には、涙ぐんでいるカットも入っています。これも不安的な部分から来た涙でしょうか?

小池:これは一番思い出に残っている写真なんですけど、最終日にみんなでご飯を食べた時に撮っていただいた写真です。緊張や不安だったことを最後に思い出したこともあるですけど、なによりスタッフのみなさんも、中国という街も好き過ぎて離れるのが寂しくなってしまったんです。

ーーいい意味での涙なんですね。

小池:はい。いろんな気持ちと良い思い出と共にぐわって涙が。本当は撮る予定ではなかったんですけど、(カメラマンの)阿部(ちづる)さんが撮っていてくれたんです。今までは泣くと言っても、子どもみたいにわんわん泣くことが多かったし、こういう良い意味で流せた涙を綺麗に撮っていただく機会もあまりなかったので、個人的にはすごく惹かれる写真になりました。

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