JO1、TAEMIN、BOYNEXTDOORらが躍動 気鋭の新人からレジェンドまで集結した『KCON JAPAN 2025』DAY2レポ

JO1ら登場『KCON JAPAN 2025』DAY2レポ

 後半のゴングを鳴らしたのは、仮面をつけたダンサーの追手から逃れるようにしてステージに登場したYENA。イエローが鮮やかなミニドレスをまとい、最新曲「NEMONEMO」で瑞々しく弾けるような歌声を聴かせ、一気に会場中の視線を独り占めしていく。さらに、ロックスターさながらのスタンドマイク使いで歌い上げ、“かわいいだけじゃない”実力を見せた日本語曲「DNA」、彼女が“一番好きな曲”と明かす「SMILEY (feat. BIBI)」とあらゆる角度から魅力を体感できるセットリストで熱気を爆発。視線の運び方から最後の最後にモニターに映る表情まで、隙のない究極のかわいさがたっぷりと詰まっていた。

 ストリートな装いで登場したP1Harmonyは、華麗なダンスパフォーマンスを魅せたイントロに続き、2日前(5月8日)にリリースされた最新曲「DUH!」で早々に彼ららしいHIPHOPカラーを炸裂。ジェットスモークが激しく吹き上がるなか、それをものともしない勢いでステージを舞い踊る。熱気をそのまま「JUMP」に引き継ぎ、あっという間の舞台を終えて颯爽とステージを去った。

 揃いのシックな衣装に身を包んだJO1は、今のグループを体現する新曲「BE CLASSIC (Korean Version)」で満を持して登場。ライブイベントならではの特別なダンスブレイクでは、タットダンスを取り入れた動きを印象づけた。2曲目は、「無限大(INFINITY) 2025」。デビュー曲「無限大(INFINITY)」をロックアレンジした本楽曲で初心に帰ると、MCでは佐藤景瑚が「BE CLASSIC」にちなみ、「クラシックな方法でリアクションチェックをやってみたいと思います!」と、観客に「BE CLASSIC」の感想を叫び声で表現してもらう粋な場面も。その後も、クールに場の空気を掌握する人気曲「ICY」、「WHERE DO WE GO」と立て続けに披露し、5年目のキャリアを感じさせるバラエティ豊かな楽曲で『KCON』を彩った。

 トリを飾ったのは、圧倒的な歴の長さと経験値をもつレジェンドのTAEMIN。最初に披露されたのは『STAGE FIGHTER』(Mnet)のOSTに起用された「Bones (Prod. Czaer)」。ベートーヴェンのピアノソナタ14番をサンプリングしたシリアスで神秘的なサウンドが一気に空気を変える。本人によれば、これぞTAEMIN、と頷かざるを得ないこの楽曲は、彼自身のスタイルで振り付けや感情を作ってみたそうだ。続く「IDEA (理想)」は、理想的な考えや悩みを込めた楽曲。本作について、TAEMINは「やっと僕の道を探して新しい運命を目指した意気込みを込めました」「皆さんの前で絶対にお見せしたかった」と流暢な日本語で教えてくれた。後半は、SNSなどでもブレイクした「Guilty」「MOVE」の2曲を選曲。ベテランらしくしっとりと余裕感も見せつつ、されど確実に爪痕を残すステージで会場を魅了した。

 このほか、事前に選ばれたファンがアーティストと一緒に踊ってステージを完成させる『KCON』ならではの試み「DREAM STAGE」では、BOYNEXTDOORと“DREAMERS”と呼ばれる参加者たちが「IF I SAY, I LOVE YOU」をパフォーマンスし、まさに夢のような時間となった『KCON』M COUNTDOWNステージ。『KCON』を主催する株式会社CJ ENMの2025年の音楽事業計画によれば、『KCON』をはじめとするイベントやMnetの番組、『MAMA AWARDS』、その他オリジナルコンテンツ等においても今後さらに大幅に強化していく予定とのこと。K-POPファンはこれからの動向をぜひ注目してほしい。

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