8LOOMからNewJeans、IVE、JO1、TOMORROW X TOGETHERまで集結 『KCON』に見るシーンの“今”

『KCON』に見るシーンの“今”

 世界最大級のK-カルチャーフェスティバル『KCON 2022 JAPAN』が2022年10月14日から16日の3日間、有明アリーナにて開催された。2012年から毎年開催されている本イベントは、今年で開催10年目となる。日中はコスメやドラマなど韓国のライフスタイルに触れることのできるコンベンションを、夜7時からは『M COUNTDOWN』によるK-POPコンサートが行われる。本稿では『KCON』の2日目、10月15日に行われたコンサートの様子をレポート。K-POPシーンの「今」に迫っていきたいと思う。

 本編が始まる前に、TBS火曜ドラマ『君の花になる』から誕生したボーイズグループ・8LOOMと、ATEEZの後輩グループ・KQ Fellaz 2がプレパフォーマンス。爽やかなラブソングやキレのあるダンスが印象的な楽曲を披露した。

 MCによる「Let's 『KCON』!」のかけ声とともに暗転する会場。オープニングはTOMORROW X TOGHTHERが「Good Boy Gone Bad」を披露した。彼らがステージに姿を見せると観客が立ち上がり、会場の熱が一気に上がる。火花の吹き出す演出、ライトや映像で赤く染まる会場、クールな楽曲に乗せた歌声とラップはいよいよスタートした本編への期待値をグッと高めていく。

 続いて、2022年7月にデビューを果たしたばかりの7人組グループ・ATBOが登場。大規模会場かつ海外でのステージは初という彼らだが、そんな様子は一切感じさせない卓越したパフォーマンスを行った。まずはダークな雰囲気の漂うヒップホップナンバー「Monochrome (Color)」を、続いてギターのカッティングとバックで刻むビートが気持ちいいダンスナンバー「Graffiti」へ。ダークとポップ、2つの側面を見ることができ、デビュー間もないグループながらATBOの表現力の高さをうかがい知ることができた。ATBOは10月26日に早くもカムバックを控えている。新たな楽曲でどのような世界観を打ち立てるのか、期待の高まるパフォーマンスだった。

 そして、今世界から大きな注目を集めているNewJeansが登場。メンバーがステージ内部からせり上がってくると、「待っていました」とばかりに会場中の観客がスタンディングでメンバーを迎えた。カラフルなY2Kファッションに身を包んだ彼女たちは、「Attention」と「Hype Boy」を披露。リラックスした空気をまといながらも洗練された楽曲に、思わず体を動かしてリズムに乗っているファンの姿も多い。MCでは各メンバーが日本語で話すたびに拍手が湧き起こり、国内でも多くのファンを獲得していることが窺えた。

 ここでfromis_9がTWICEの「Alcohol-Free」をカバー。ボサノバ風の常夏感のある楽曲は、女たちによく似合う。持ち前のクリアな高音域の歌声と、やわらかで楽しげな表情で会場を音楽の世界へと誘った。

 全体のMCでは、メインMCのファン・ミニョンに加え、IVE・レイが登壇。日本語であいさつし、レイピースやぷにぷにハートなど、レイがつくったポーズを複数披露すると会場からは感嘆の声が漏れていた。

ファン・ミニョン
ファン・ミニョン

 続いて、ファンによる投票で『KCON』への出場権を勝ち取ったDKZが登場。虎のようなポーズが印象的な「Uh-Heung」とスティックを使ったダンスで見る者を惹きつけた「LUPIN」を披露した。

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