Mrs. GREEN APPLE、初スタジアムツアーの思い出 大森元貴が内緒にしておきたかったステージでの秘話も

ミセス、初スタジアムツアーの思い出

 Mrs. GREEN APPLEのライブBlu-ray / DVD『ゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~』のリリースを記念した一度限りの上映イベント『「Mrs. GREEN APPLE ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜」SPECIAL GREETING & CINEMA VIEWING』が、3月2日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、大森元貴(Vo/Gt)、若井滉斗(Gt)、藤澤涼架(Key)が登壇した。

 ミセスがインディーズ時代以前からライブハウス規模で行ってきたツアーとしてこれまでに6度開催されてきている『ゼンジン未到』シリーズ。今回のBlu-ray / DVDには、その記念すべき10周年となる2024年夏、4日間で約15万人を動員した日本のバンド史上最年少でのスタジアムツアーより、最終日・横浜スタジアムでの模様がパッケージングされている。また、舞台挨拶の模様はシネマビューイングという形で、全国47都道府県の映画館へ生中継された。

 改めてライブ映像を観返したという藤澤は「忘れてるってことはないんだけれども、うわぁ、夏にあったんだなって、みんなと同じ目線で観れてるじゃんと思いました。ライブハウスから始まったタイトルをスタジアムツアーでできているということが、本当にありがたいと感じたライブでしたね」と感慨深そうにツアーを振り返る。ツアーは兵庫、神奈川の2都市、4公演を開催。大森はツアー、ひいてはライブとの向き合い方について、「同じ日はないし、同じライブはないと思うので、進化していくというよりは、その日にしかないライブがあるということだと思います」と自身の考えを示していた。さらに大森は、高校生の頃に、初めての自主企画としてスタートした『ゼンジン未到』シリーズについて、「等身大だった、その時できるすべてを懸けるというのが『ゼンジン未到』シリーズだと思います」とも振り返っている。

大森元貴

 スタジアムという会場の規模ではあるが、自分たちが大事にしたいところを守りつつ、来てくれるJAM'S(ミセスファンの呼称)が楽しめるライブを目指したという今回の『ゼンジン未到』シリーズ。スタジアムという広さから「familie」ではメンバーがフロート(トロッコ)に乗る演出も行われたが、若井は人見知りを発動させてしまい、恥ずかしくなってしまったというエピソードも明かされた。若井からは、「ナハトムジーク」のラストで〈また間違えて 履き違えてく〉という歌詞を大森がアレンジっぽく歌ってはいたが、実は歌い忘れていたんじゃないか説を提唱されると、大森は「あのー、おっしゃる通り」と事実であることを認めた。「気づいたら本来歌わなきゃいけないところが終わっていて、これどうやって巻き返そうみたいになり、〈不器用な〉のところをすっごく上手に歌ってゼロにしようと思って」と詳細を語りながら、若井に向かって「いや、言うなよ!」と照れくさそうにしていた。

若井滉斗
藤澤涼架

 ミセスは今夏、アニバーサリーベストアルバム『10』のリリース、山下ふ頭特設会場にて開催する野外ライブ『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜』といったデビュー10周年企画が続々と控えている。大森は最後に「今年の夏やこれから続くライブに向けて、楽しみな気持ちを繋げていただけたらと思っております。また、必ずお会いしましょう」と挨拶。活動におけるモチベーションを聞かれると、大森は「モチベーションとかじゃなくて、本当に頑張ってるだけです。でも本当になりたかった自分になれてきていますし、みなさんがこうしてたくさんのエネルギーを与えてくれたり、応援してくださっているという事実を実感できて毎日過ごせているのが本当に幸せで、それのみです。それで充分です、頑張る理由としては」と目の前にいるJAM'Sへの愛を伝えていた。

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