THE RAMPAGE、バイラルチャート首位独走中 「BURN」が証明するグループの層の厚さと実力

Viral Chart Focus

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの2月26日付のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:THE RAMPAGE「BURN」
2位:やみの おねえさん「きょういくばんぐみのテーマ」
3位:Number_i「GOD_i」
4位:luv「Send To You」
5位:Yog*「Yacht!!!」
6位:HANA「Drop」
7位:BE:FIRST「Spacecraft」
8位:はろける「キャンディークッキーチョコレート (feat. 初音ミク & 重音テト)」
9位:CANDY TUNE「倍倍FIGHT!」
10位:Color Bottle「情熱のうた」

 3月1日、静岡・エコパアリーナを皮切りに全国アリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2025 “PRIMAL SPIDER”』をスタートさせたTHE RAMPAGE。2月上旬に本ツアーのテーマ曲となる「蜘蛛の糸」がデイリーバイラルチャートで最高2位にランクインしたことに続き、同月下旬に「BURN」を初登場1位に送り込んできた。2月10日にデジタルリリースされた同曲は、2月21日から先行配信がスタートした2年ぶりのオリジナルアルバム『(R)ENEW』(CD盤は3月5日発売)のオープニングを飾る1曲だ。「BURN」は、2月24日付デイリーバイラルチャートで初登場1位にランクインすると、以降3月1日まで首位を独走中。圧倒的な強さを見せている。

THE RAMPAGE / BURN (MUSIC VIDEO)

 「BURN」はTHE RAMPAGEらしいエネルギッシュなダンスナンバーだ。ヒップホップやエレクトロニカなどを取り入れた重厚なリズムがサウンドの軸になっており、曲中でダイナミックにリズムチェンジしていく。ここが楽曲全体の起伏となり、聴き手を飽きさせない効果をもたらしている。随所に斬新なサウンドエフェクトを入れているところも強烈なフックになっていることに加え、冒頭からの全員による掛け声、曲中の間合いなど、観客のレスポンスを想定したアレンジが印象的だ。

 面白いのは、譜割りである。ボーカルパートはラップとタイトに刻まれるメロディで構成されているが、文字の密度が同等のため、ラップの部分ではビートに余白が生まれ、メロディの部分ではビート感が強くなっている。これは、曲中に何度もリズムチェンジする「BURN」という楽曲全体のビート感を、ボーカルの3人がしっかり共有しているからこそ生まれたメリハリだろう。特に注目すべきは、曲中のラップの部分。ラップとしては言葉の少ないパターンが続き、ともすればもたついた印象になりそうなラップしづらい言葉と譜割りだが、そこをそれぞれのボーカルが発音や声色を工夫し、もたつきをまったく感じさせないラインにまで仕上げてきているのは、さすがの一言だ。

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