THE RAMPAGE、二度目の『FAIRY TAIL』OP曲バイラル首位 “王道アニソン感”で開いた新しい扉

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの10月23日付のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:THE RAMPAGE「Endless Happy-Ending」
2位:MAZZEL「MAZQUERADE」
3位:AKASAKI「Bunny Girl」
4位:ピラフ星人「ピラピー」
5位:YENA「NEMONEMO」
6位:西田敏行「もしもピアノが弾けたなら」
7位:櫻坂46「I want tomorrow to come」
8位:KID PHENOMENON「Unstoppable」
9位:CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」
10位:oops cool「Too busy work」 

 今週はTHE RAMPAGE「Endless Happy-Ending」をピックアップする。2024年第3弾シングルとなる本曲は、TVアニメ『FAIRY TAIL 100年クエスト』(テレビ東京系)オープニングテーマ曲となっている。THE RAMPAGEにとって初のアニメタイアップとなったTVアニメ『FAIRY TAIL』ファイナルシリーズ第2クールのオープニングテーマに続き、同作の主題歌を担当した形だ。2024年10月7日にデジタルリリースされた「Endless Happy-Ending」は、10月21日付のデイリーバイラルチャートに1位で初登場すると、以降、3日間連続で首位、その後も3位以内をキープしている。

TVアニメ『FAIRY TAIL 100年クエスト』ノンクレジットオープニング/THE RAMPAGE 「Endless Happy-Ending」

 『FAIRY TAIL』は真島ヒロ原作による漫画で『週刊少年マガジン』(講談社)で、2017年に完結するまで約11年に渡り連載されていた。同作は、魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に所属するルーシィ、ハッピー、ナツが様々な依頼に挑み、魔導士として成長しながら、仲間の大切さと絆の尊さを知るファンタジーバトル物語である。2019年7月から原作の続編エピソード『FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST』が上田敦夫の作画で漫画アプリ『マガジンポケット』にて現在も連載中である。国内人気もさることながら、海外人気も非常に高い。楽曲に注目すると、「Endless Happy-Ending」は、THE RAMPAGEが新たなる扉を開いた曲であると言えるだろう。これまでの楽曲とは異なる曲調の本曲は、ドメスティックなメロディーが印象に残るアップチューン。昨今のアニメの主題歌には、アニソン色があまり濃くない曲も多い。そんな中で、毎年、たくさんの大ヒット曲を輩出しているのが今のアニソンシーンの面白いところ、そして注目すべきポイントだとも思うが、「Endless Happy-Ending」は、いい意味でじつに“アニソンっぽい”1曲だ。サビのメランコリックなメロディとその開放感、他の部分のメロディにも適度な湿度があり、音程のアップダウンも激しい。ヒップホップのリズムもほぼゼロのロックサウンドに仕上がっているのだ。一聴しただけでは、THE RAMPAGEの楽曲だと気づけない人も多いのではなかろうか。

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