平野紫耀、生粋のエンターテイナーが貫き続ける遊び心 Number_iのクリエイティブにも表れる規格外の発想

平野紫耀が表紙を飾る『UOMO』2025年4月号(集英社)が、2月25日に発売された。
平野は、先日アンバサダーに就任した「LOUIS VUITTON」(ルイ・ヴィトン)のアイテムを身にまとい、通常版と増刊版で異なる2パターンの撮影に挑んでいる。“静”がコンセプトの増刊版では、“ロマンチスト”としてメゾンのシックで上品な一面を表現。“動”がコンセプトの通常版では、“エンターテイナー”としてメゾンのポップな遊び心を表現している。
そんな通常版のインタビューで、「歳を重ねても遊び心を忘れない大人になりたいと周りに言っているんですよ」と語っているのが印象的だった。
大人びたクールな表情を見せる一方で、ふとした時に無邪気で少年のような姿も垣間見える平野。その二面性は、「遊び心を忘れない」という考え方から生まれているのだと思う。
彼の“遊び心”が感じられた瞬間は、直近の活動を振り返っても数々思い浮かぶ。たとえば、Number_iとして昨年12月16日に『CDTVライブ!ライブ!クリスマスSP』(TBS系)に出演した時のこと。この日の放送では、パフォーマンス中にアーティスト自身が手掛けたメッセージがスタジオセットに投影される演出が施されていた。Number_iの歌唱後にもメッセージが映されたのだが、一緒に描かれたサンタのイラストには、よく見ると“iLYs”(ファンの呼称)の隠し文字が。これに気づいたiLYsたちによって、放送直後のSNSは大いににぎわっていた。のちに、ツアーのMCでサンタの絵は平野が描いていたこと、“iLYs”の文字も彼が意図的に忍ばせていたことが明かされたのだ。
こうした音楽番組の出演時には、番組のオフィシャルSNSなどでアーティストのサイン動画や写真が公開されることも多い。しかし、以前から「サインがない」と発言している平野は、フルネームだったり苗字のみだったり、「平」や「ひ」だけの時もあるなど、その時によって違ったサインを披露しているのだ。なかには、一瞬見逃してしまいそうなほど小さく自分の名前を書いていたこともあり、表記が定まっていないゆえに自由に書けることを、平野自身も楽しんでいるようである。毎回変わるサインに思わず笑ってしまうのだが、同時に、サインひとつで見る人を和ませられることにも驚いてしまう。