平野紫耀、生粋のエンターテイナーが貫き続ける遊び心 Number_iのクリエイティブにも表れる規格外の発想

平野の遊び心は、Number_iの楽曲やMVといったクリエイティブにも表れている。デビュー曲「GOAT」のMVには逆再生の演出が含まれているが、これは平野が発案したもの。観る者の謎を深める仕掛けは、MVを繰り返し視聴したくなる重要なポイントになっている。
また、自身がプロデュースを手掛けた楽曲「BON」のMVは、Number_iのMVのなかでも特にユーモアにあふれたものだ。茶道や紙芝居といった伝統芸能に加え、日本を代表する漫画やお笑いのオマージュも含まれた、いわば日本のエンタメを広く伝えるような作品。のちに公開された「INZM」のMVと繋がる仕掛けが多くあったことを踏まえても、まるでわくわくするアイテムが詰まったおもちゃ箱のようだった。
予想以上のものに出会えた時の、つい誰かに話したくなる衝動と、胸の高鳴り。平野のユーモア精神は周りに伝わり、見る者に笑顔をもたらしているように思う。そして、それはきっと平野自身が「こうすれば喜んでくれるかもしれない」と常に楽しんで物事に挑んでいるからこそ。生粋のエンターテイナーである彼が、次にどんなことをしてくれるのか期待している人は少なくないはずだ。
楽しい気持ちは伝播する。これからも平野が何かに心を躍らせながら取り組み、その姿を見た多くの人たちが笑顔に包まれることを願わずにはいられない。

























